43.同期(最強)にいじめられてるんですが【完】 ページ45
…
2018年____
「ねー、Aー。一緒に映画見ようよ」
デスクに座って報告書を書いていると、黒い目隠しをした不審者___もとい五条悟が私にそんな誘いをしてきた。
『はあ…まだ仕事中でしょ?
てゆうか、授業どうしたの?』
「ん〜外で2年ズと仲良く遊んでるよ」
私が窓から外に視線を向けると、虎杖たちがパンダたちと鍛練しているのが見えた。
『任務ないならそれは職務放棄だろ……って!』
「ほらつべこべ言わずに行くよ」
五条に軽々と俵担ぎされる。
ああデジャヴ。
抵抗しても無理なことはわかっているので、大人しく五条に抱えられながら呟く。
五条は私の呟きを拾って、「高専の頃?懐かしいね〜」なんてケラケラ笑っていた。
『で、なんの映画見るの?』
かつて虎杖が夜蛾センの人形を制御しながら映画を見ていた部屋に来る。
五条は鼻歌を歌いながらディスクをいれていた。
「なんだと思う?」
五条が私を見てにっこり笑った。
始まった映画の雰囲気を感じた時点で、私は固まる。そして、そっと席をたった。
『悟、私まだ仕事のこってるから……ってぅわ』
そう行って逃げようとすると、手首を捕まれ、ポスンッと悟の上に座るように着地。そのまま後ろからホールドされる。
『……ねえ、この映画見ようっていったのわざとだよね…?てゆうか何で苦手なの知ってるの!』
これ以上弱味を見せないように隠していたのに…!
その映画は、古い屋敷の中を走っているシーンから始まる。屋敷は薄暗く、恐ろしい雰囲気が漂っていた。
「ホラー系の番組が入りそうになったらチャンネルをかえたり、テレビを消してたりするの見てたらさすがにわかるよ」
私が必死に画面から顔をそらそうとするが、悟は私の頭を鷲掴みにして、顔をそらせないようにする。
「呪霊はいけるのに、ホラー映画なんかが怖いなんて、Aちゃんかぁーわい」
満面の笑みで悟にそう言われて、青筋がたつ。
コイツ…ッ!
『お前…ッ』
「あ!怖かったらくっついてもいいよ。
最強の僕に」
ニンマリ笑った悟に顔がひきつる。
『マジでいつか教育委員会に訴えてやる……』
「もうそんな歳じゃないでしょ、君」
いや、いつか絶対に言うんだ。
同期(最強)にいじめられてるんですが!
ってね
... fin.
293人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おかず - その言葉がもらえるだけでとても幸せです😌最後まで読んでいただきありがとうございました! (2022年8月18日 12時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
夜月陽詩(プロフ) - 面白かったです! (2022年8月17日 21時) (レス) @page46 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
おかず - ありがとうございます!更新頑張ります!引き続き小学生五条をお楽しみください(笑) (2022年8月8日 16時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
夜月陽詩(プロフ) - この作品が大好きです!五条さんが小学生みたいなことやってるのが特に好きです。更新頑張ってください!続き読ませてください!お願いします! (2022年8月7日 23時) (レス) @page30 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
おかず - ありがとうございますm(_ _)mそう言っていただけると嬉しいです! (2022年7月29日 19時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おかず | 作成日時:2022年6月17日 22時