31.それはシュークリームに入れるもんじゃねぇんよ ページ33
…
『ぅううぅ…疲れたああああ』
特級になると、任務が前の倍増えて大変だ。
しかも、呪霊がもう強い強い。
五条たちはずっとこんなんだと考えると、よく精神保てたなと思う。
いやほんとにね。
共用スペースのソファにドカッと座る。
皆も任務に出ていていないらしい。
いつも大抵いる硝子ですらいない。めずらしや。
少し眠ろうと、目を瞑った。
『いだっ』
しかし、数秒後にはおでこに鈍く走った痛みのせいで、強制的に目を開けさせられる。
誰だよもう…と嫌々目を開けると、私の恐怖の対象が目の前にいた。
多分あれだよね?瞬間移動みたいのしたんだろうね。にしても会いたくなかった。
『あ″〜任務終わりに五条と会うのはキツイ″ィ″』
「んだよ、せっかく差し入れもってきてやったのに」
『え!?何?もらう!』
「現金な奴だな」
私はまた瞑りかけていた目を開けて、五条をキラキラとした目で見る。
いや五条って甘党なだけあって買ってくるスイーツとか美味しいんだよね〜。
前に買ってきてくれた抹茶プリンは絶品だったなあ…
「ん」と差し出してきたビニール袋の中をみると、美味しそうなシュークリームが入っていた。
『ぅわ〜!いいの?もらって』
「ん」
『ありがと!』
そう感謝の言葉を述べて私は早速袋を開けて中身を取り出す。
何かやけに五条が見つめてくるけど、無視しとこ。
シュークリームにかぶりつき、咀嚼した瞬間に、クリームの甘みが……
『ん……?』
いや、確かにクリームの甘みはあるんだけど…
何か…
『ぅ″……おい、五条。お前これ何した』
「は?何もしてねぇし。
あ、でもシュークリームの中にしいたけ入れた」
ブッと私は飲み込んでいない分だけ口から吹き出す。
いや何しとんねんお前はぁぁぁ!!
五条は「うわ汚ね」とかいってゲラゲラ笑うし。
この確信犯がああああああああ!
『ゴホッゴホッ……ごじょ、お前……』
「俺からの愛だよ」
語尾にハートが見えそうなくらいキャッピキャピの顔してウインクしてくる五条。
『キモ死ねダル』
「フルコンボかよ」
_______
『お前もこれ食べれっ!』
「はぁ?…んぐ………うぇ、まっず」
『じゃあ入れんなや』
よゐこは真似しないでね☆
32.後輩たちとひと息→←30.意図の読めない人多すぎな件について。
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おかず - その言葉がもらえるだけでとても幸せです😌最後まで読んでいただきありがとうございました! (2022年8月18日 12時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
夜月陽詩(プロフ) - 面白かったです! (2022年8月17日 21時) (レス) @page46 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
おかず - ありがとうございます!更新頑張ります!引き続き小学生五条をお楽しみください(笑) (2022年8月8日 16時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
夜月陽詩(プロフ) - この作品が大好きです!五条さんが小学生みたいなことやってるのが特に好きです。更新頑張ってください!続き読ませてください!お願いします! (2022年8月7日 23時) (レス) @page30 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
おかず - ありがとうございますm(_ _)mそう言っていただけると嬉しいです! (2022年7月29日 19時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかず | 作成日時:2022年6月17日 22時