14.同期(最強)にいじめられ始めるまでの物語 ページ16
…
「ぶっあはははははははははっ!お前よっっわ!」
結論から言おう、負けた。
瞬殺。ボロクソ。手も足もでないとはこのこと。
そして今は地面に転がり仰向けに倒れた私を見下ろして五条がバカみたいに大笑いしている状況。
うっぜ。
「御崎っくく…よく頑張ったね…っ」
「ああ、御崎さん…っすごいね、ふふっ、ご、五条相手に」
しかも硝子ちゃんと夏油くんにも笑われた。
穴があったら入りたい。ダサすぎる。
あまりの恥ずかしさに地面に倒れこんだまま手で顔を覆う。辛すぎる。
「お前、あんだけ大口たたいといて…っ
マジで面白いっ…くくっある意味俺泣いてるし、当初の『泣かせてやる』の目的は達成できたんじゃね…っ?」
五条が笑いすぎて出た涙を拭いながら私に聞いてくる。いやもう本当に勘弁してほしい。
頭打ち付けて死にたくなるから。
「てかさあ、そんなに弱いのによくあんなペラペラと俺への煽り文句がでてきたよな。そんなに言
うんだったら一回でも俺を地面に倒してみろよ」
五条が私に背を向けて歩きながらそう言ってくる。
ピクリと、私の肩が震える。
そして、ゆらりと立ち上がった。
硝子ちゃんと夏油くんは、そんな私を見て「御崎…?」と名前を呼ぶが、耳に入ってこない。
私は無言でスタスタと五条に近づいて腕を引っ張り________
ドスンっという鈍い音とともに「いっ___」と五条の小さなうめき声が聞こえる。
背負い投げしてやった。
私はパンパンっと両手の砂をはらって、さっきの私と同様、仰向けに倒れる五条を見下ろしてやる。
『お望み通りにしてあげましたけど。何か?』
「お前、マジで__っ」
「マジかよ五条っ…ふっふふっ」
「すごいな、御崎さん」
感嘆している2人を横目に、ふっと五条に煽るように笑う。
私は天照が使えない分、鍛練に力を注いだから結構力持ちだし、動きや身のこなしは十分早い方だと思う。
だから油断していた五条は簡単に投げ飛ばせた。
190の巨体でも以外と余裕だったな。
と、思いながら、五条に背を向けてふと気がついた。
いや、待って。
これ今五条に一発いれただけでなんだっていうんだ?逆にこれじゃ本末転倒じゃない?
そもそも五条は今のちょっとした油断さえなければ私よりも全然強いわけで____
あ、これやばい。
振り返らなくても感じる殺気。
ああ、私はこの3年間生きていけるだろうか。
15.よいこは真似しちゃだめだぞ→←13.こういうのって本当に黒歴史になるよね
293人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おかず - その言葉がもらえるだけでとても幸せです😌最後まで読んでいただきありがとうございました! (2022年8月18日 12時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
夜月陽詩(プロフ) - 面白かったです! (2022年8月17日 21時) (レス) @page46 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
おかず - ありがとうございます!更新頑張ります!引き続き小学生五条をお楽しみください(笑) (2022年8月8日 16時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
夜月陽詩(プロフ) - この作品が大好きです!五条さんが小学生みたいなことやってるのが特に好きです。更新頑張ってください!続き読ませてください!お願いします! (2022年8月7日 23時) (レス) @page30 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
おかず - ありがとうございますm(_ _)mそう言っていただけると嬉しいです! (2022年7月29日 19時) (レス) id: f2234a2195 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おかず | 作成日時:2022年6月17日 22時