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一応ドクファ君とお疲れ様会をすることをベッキョン先生には伝えたけれど、返事はない。
少し不安もあったけど、別にそんなに長い時間じゃないし、時間も遅くないし、何より途中で先生たちと合流する予定だから。
そう思ってドクファ君とお店に向かった。
そのお店は後にほかの先生たちも来られる予定の場所で。
先にお疲れ会をするという私たちの予定を聞いた学年主任の先生が気を使って早めに予約してくれていたらしい。
DF「じゃあ改めて、教育実習お疲れ様。」
「お疲れ様。」
カツンとグラスを合わせる。
ドクファ君は笑いながら色々な話をしてくれた。
楽しかったこととか、難しかったこととか、どんな先生になりたいかとか。共感できることも多くて、たくさんのことを話し合えた。
1時間が経とうとする頃、ドクファ君が口を開いた。
DF「あのさ、僕…」
「うん。」
DF「多分…アヤのこと好きなんだよね。」
「え…、」
DF「ごめん、多分とか曖昧なこと言って。」
「…、」
DF「アヤがベッキョン先生と付き合ってること知って、なんかすごく…傷ついたって言うか…やだなって思って。」
「…えっと、」
DF「あ、ベッキョン先生と別れてとかそういうことが言いたいんじゃないし、言っても意味無いことももちろんわかってるんだけど…。
なんか…ごめん、もう会うことないかもって思ったら…言いたくて、我慢できなかった。」
「…そっか、」
DF「うん、だから…好き、です…アヤのこと。」
「ごめんなさい。」
DF「あはは、うん、そうだよね。」
「うん。」
無理に笑うドクファ君。
そんな顔して欲しくないけど、その顔をさせてるのは私。
変な優しさは良くないってこともわかるから、言葉が上手く出てこない。
DF「よし、お疲れ様会なのに変な空気になるのはやだから、うん、忘れて!」
色々考えた癖に、結局いつも答えを出せないから。
だから私は必要以上に人を傷つけてしまうんだと思う。
「忘れないよ。」
DF「え…?」
「たくさん考えて伝えてくれたって思うから…その…
好きになってくれて、ありがとう。」
困らせたくなくて、必要以上に傷つけたくなくて。
精一杯笑った。なのに、
DF「…っ、ごめん、マジで…」
「ドクファくっ…」
多分私は、また間違えてしまったんだ。
柔らかいドクファ君のそれが、私の唇に触れる。
BH「…なに、してんの……?」
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あやテテ(プロフ) - りんさん» こんばんは!もうちょっとですね🥺こちらこそ、読んで下さってありがとうございました! (2022年10月15日 20時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - こんばんは!ベッキョンロスに、ベッちゃんのお話ありがとうございました。^^ (2022年10月15日 18時) (レス) @page49 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - えりさん» こんばんは!最後までお付き合い頂きありがとうございました😊最終話気に入って貰えて大変嬉しいです!そこまで楽しんで頂けたこと、光栄に思います😭またEXOさん達のお話書きたいです😁その時はよろしくお願いします!本当にありがとうございました! (2022年4月6日 23時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - こんばんは〜sweet aroma最終回本当に面白かったです!タイトルはそういう意味だったんだと見事な伏線回収でした!気づいたらこのお話が私の生活の一部になってたので終わるのが寂しいですが番外編楽しみにしてます!よければこれからもEXOのお話書いて欲しいです (2022年4月6日 0時) (レス) @page50 id: ce866d1913 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - ゆらんさん» 毎日の楽しみになってること、とっても嬉しく思います😊終わらせるのは私自身寂しいですが、引き続き楽しんで貰えるように頑張りますね!コメントありがとうございました😁 (2022年3月31日 22時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやテテ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時:2022年3月23日 21時