95 BH ページ45
ｰベッキョンｰ
『先生知ってました？アヤさんとジョングク高校のとき付き合ってたんですよ。』
「…………へぇ。」
なーにが優等生の集いだ。前言撤回してやる。
ジョングクが一瞬俺を見て目を逸らした。
アヤ「……その話はもういいよ。」
『お似合いだったのになぁって。』
「……お似合い、ねぇ。」
彼はニコニコ笑いながら話し続ける。まあ別に悪気がある訳では無いんだろうけど……余計にタチ悪いな。
『2人って小中高大全部一緒だったよね？それすごくない？』
「……。」
アヤ「…たまたまだよ。」
『えーだから凄いんじゃん。』
1回黙れよ、と言いそうになるのをぐっと堪える。
そうか、こいつらそんなに付き合い長いんだ。
俺とアヤはどうだろう。出会ってまだ3年くらいか？
ジョングクとアヤは…9年？
あー…全然じゃん。
『ねぇなんで別れたのー？』
その言葉にアヤもジョングクも答えない。
アヤ「過去のことだから…。」
『だったら尚更教えてくれてもいいじゃん〜。』
困ったように俺を見る彼女と目が合う。
とは言っても助け舟を出せるわけじゃない俺。
すると。
JK「アヤ今彼氏いるから。あんまり元彼の話とか、そういうのしない方が良いよ。」
それだけ言って担々麺を食べ始めたジョングク。
彼の言葉でそれもそうか、と話は終わった。
ほっとするアヤともう一度目が合う。
"俺の隣来てよ"
メッセージを送ると彼女はすぐに既読をつけて俺を見る。
"無理です"
"来て"
"ダメですって"
"なんでー"
"帰ってから"
"今"
すぐ近くにいるのにメッセージでやり取りをする俺たちに気付いたらしいジョングクがわざとらしく大きな溜息を吐いた。
JK「俺向こうの友達と話してくる。
ベッキョン先生ここどうぞ。」
「は？」
JK「先生は教師なので安全でしょ？」
「……俺彼女持ちだしな。
ほら、行ってこーい。」
ストンとアヤの隣に腰を下ろした。
「…ジョングクとずっと一緒ねぇ。」
アヤ「…。」
「加えて元彼なんだろ？
彼氏妬くんじゃない？」
えぇ、実際妬きまくってますけどね。
真ん中にあるキムチを取って口に入れた。美味い。
アヤ「時間は関係ないですよ。
私は、今の彼氏がとても好きなので。」
「…ふーん。」
緩みそうになる表情筋を慌てて隠す。
何この子、小悪魔？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやテテ(プロフ) - あみいさん» 嬉しいです♥これから多分甘々ベクちゃん続きです！ (2022年2月14日 20時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あみい - ううう…(;_;)好きです😭💕 (2022年2月14日 9時) (レス) @page7 id: 67815b3f14 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - みさきちさん» twitterのフォローありがとうございます！ベクちゃんも女の子ちゃんも2年間頑張りました💮これからは甘々な2人が続くと思うので楽しんで貰えますように…。こちらこそ慣れないベクちゃんのお話を読んで頂いてありがとうございます！コメントも嬉しかったです🥰 (2022年2月13日 18時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
みさきち(プロフ) - こんばんは！Twitterでもフォローさせてもらってる者です 。最初は胸がギューって切なくて結ばれないの？ってヤキモキしてたんですけど、2年越しに…二人はキャー♪(/ω＼*)この続き楽しみにしております！ベクちゃん主人公のお話を書いてくれてありがとうございます♪ (2022年2月13日 0時) (レス) @page3 id: 0359ed2e63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2022年2月12日 22時
