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「お先に失礼します。」
『おつかれ〜。』
バイトの先輩の声を聞きながらお店の外に出た。
冷たい風が頬を撫でるから思わずマフラーに顔を埋める。
「…寒い。」
ぽつんと呟いたその瞬間、視界の端にヒラヒラと舞い降りる雪を見つけた。
「…初雪。」
しばらく夜空を見上げて街頭に照らされて輝く雪を眺めていた。
綺麗だなあ、と息を吐いた時、スマホが着信を知らせた。
「もしもし。」
《もしもーし。》
「先生、暇なんですか？」
《馬鹿言え。さっきまで残業だったわ。》
「そうですか。」
電話の奥から楽しそうな声が聞こえてくる。
居酒屋だろうか。飲み会かな。
電話越しに聞いたことのある女性の声がした。
たしかあれは…古典の先生だっけ。
《あー酔いすぎですよ、あっち行ってください。》
先生の鬱陶しそうな声が聞こえる。
《今日バイト何時終わり？》
「今終わったところです。」
《え、じゃあ帰り？》
「はい。」
まじかよーって先生の声がする。
何か問題でもあったのかな。
《…やべぇ今すぐ抜けたい。》
「飲み会ですか？」
《俺が来る前から始まってたんだよ。お前の今日のバイト24時までかと思ってたから飲み会で時間潰して迎えいこうと…はぁ、、》
「そうだったんですね。」
大学2年の冬。2年生になっですぐに始めた居酒屋のバイト。
学科の先輩に来て欲しいって頼まれて断りきれなかった。
先生には反対されたけどそれなりに楽しく働いていた。
《…今から行っても良い？》
「ご自由に。」
《かわいくねー。》
「じゃあ来なきゃ良いじゃん。」
《あ、おいっ、》
プツンと切れた電話。先生が悪いんだ。
夏の終わりに誕生日を迎えて20歳になった。
お酒も飲めるし、煙草だって吸える。吸おうとは思わないけど。
車の免許だって少し前に取ったし、先生が高校卒業前に言った2年後はもう迎えた。
でも。先生は誕生日におめでとうと連絡をくれたきり会ってくれない。バイトに迎えなんて来たこともないし、来ようとしてたなんて知らないし。
今年度は担任になって、部活の副顧問もするようになって忙しいのだと聞いた。それでも…ずっとお預けをくらってる身としてはもう少し私に時間をくれても良いじゃないか、というのが本音。
でも、負担になりたくないし、嫌われたくない。
だから素直に口には出来ないんだけど。
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あやテテ(プロフ) - あみいさん» 嬉しいです♥これから多分甘々ベクちゃん続きです！ (2022年2月14日 20時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あみい - ううう…(;_;)好きです😭💕 (2022年2月14日 9時) (レス) @page7 id: 67815b3f14 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - みさきちさん» twitterのフォローありがとうございます！ベクちゃんも女の子ちゃんも2年間頑張りました💮これからは甘々な2人が続くと思うので楽しんで貰えますように…。こちらこそ慣れないベクちゃんのお話を読んで頂いてありがとうございます！コメントも嬉しかったです🥰 (2022年2月13日 18時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
みさきち(プロフ) - こんばんは！Twitterでもフォローさせてもらってる者です 。最初は胸がギューって切なくて結ばれないの？ってヤキモキしてたんですけど、2年越しに…二人はキャー♪(/ω＼*)この続き楽しみにしております！ベクちゃん主人公のお話を書いてくれてありがとうございます♪ (2022年2月13日 0時) (レス) @page3 id: 0359ed2e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2022年2月12日 22時
