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ｰセフンｰ
初恋は叶わない──。
そんな言葉を思い出していた。
JI「……良いの？」
「何がですか？」
タクシーが見えなくなるまでずっと手を振った。
このまま俺の恋心まで持って行ってくれたら良いのに、なんて。
ジョンイニヒョンはそんな俺を一体どんな表情で見つめているのだろう。
JI「奪い取る機会なんて、いくらでもあったのに。」
「そう見えましたか？」
ヒョンの言葉にくすりと笑ってしまった。
「なかったですよ。
もう一度やり直しても…時間が戻せても。
何度繰り返したって、きっとあの2人は結ばれる。」
JI「…。」
そう、それで良い。
それでこそ純愛の綺麗な綺麗なラブストーリーでしょ？
漫画も、映画も。
いくら見たって、何度見返したって結末は変わらない。
俺は偶に邪魔して、でも最後には協力する。
ある意味一番美味しい役じゃない？
JI「…泣きそうな顔してる。」
「はっ、俺が？」
笑わせないでよ、とジョンイニヒョンの方を見たその瞬間。
何か暖かいものが頬を伝った。
「…っ、なにっ…これ、」
JI「…涙だと、思うけど。」
止まらなかった。
馬鹿みたいに。
JI「せふな、…」
苦しい。なんで？
これで正解なのに。
俺は間違ったことは何もしてない。
JI「好きだったんだろ。
泣くほど。」
「っ…、」
ヒョンの言葉が胸を突き刺す。
JI「お前は最後までアヤさんにとっての1番を考えた。」
「だって…それが正解でしょ…？」
好きだった。
とても。
初めて愛した人だった。
JI「…迷いもないのか。
すごいよ、お前。」
「なにがっ、」
JI「セフンほど好きな人の幸せを心から願える人なんて、そういない。」
「そんなこと…、」
JI「大丈夫だよ。
お前のしたことは全部正解で、全部アヤさんの心に届いてる。」
「…それなら良いや。」
今でも思い出す。
抱き締めた時の小さな体。
誰かを想って涙を流す姿。
きっとあなたの瞳には一度だって俺は映らなかっただろう。
「すごく、…好きだった。」
でもアヤさん、
恋を教えてくれたあなたのことを、もう少しだけ
好きでいさせて。
.
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あやテテ(プロフ) - あみいさん» こちらでもコメントありがとうございます！嬉しいです。セフン氏を男前に書けていたなら良かったです！ステージ上のクールなセフンさん大好きなのでそれを想像して書きました！気に入って頂けたなら安心です！ありがとうございました！ (2021年7月27日 14時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あみい - 先日？もコメントさせて頂きましたが…すみません！当方、セフン大好きなので、愛に囚われてのセフン、かっこよすぎて泣きました。あやテテさんが書くセフン男前すぎて、大好きです…涙 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 694d192305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年7月14日 15時
