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ｰセフンｰ
ああ、かっこいいな、と今頃空港に向かっているであろうリツ先輩に思いを馳せる。
アヤ「…なんでっ、」
なんでとどうしてを繰り返すアヤさんにゆっくりと近付いた。
「アヤさん、リツ先輩は最初からあなたの手を離すつもりだったんですよ。」
チャンスなんて大嘘だ。
きっと、俺達が万が一アヤさんを見つけられなくても彼はこうしていた。
力なく座り込んだ彼女に合わせて、俺も屈む。
「アメリカに行くための荷物をまとめておくとリツ先輩に言われたんですか？」
アヤさんはこくりと頷く。
「そうですか。
…それならこれが答えです。」
ビリビリに破られた搭乗券を彼女に見せる。
ファーストクラスの券をこんなに潔く破れる人が他にいるだろうか。
「荷物の準備なんかしていなかった。
彼は空っぽのスーツケースをずっと持っていたんですよ。」
アヤさんの頬に涙が流れる。
「スマホはリツ先輩に渡しましたか？」
アヤ「…コンサートの前に一度。
集中できるようにって…電源を切ってから返されました。」
「きっとその時にリツ先輩とジュノ先輩の2人分の連絡先を消したんでしょうね。」
アヤ「っ…、」
「このペンライトは、EXOのじゃないんですね。」
アヤ「っ…会場では人が多いから買うなって…、」
「リツ先輩が？」
アヤさんは頷く。
「リツ先輩が、EXOのペンライトを事前に用意できないと思いますか？」
アヤ「っ…。」
「わざとですよ。」
リツ先輩は素直なアヤさんを…悪く言えば利用して行動を起こしたんだろう。
でも俺には…いや、きっとここにいる誰もが。
リツ先輩の行動全て、アヤさんのためであると、痛いほど分かる。
その証拠に彼の優しさを物語っているものがここにはある。
Heavenの途中。
チャニョリヒョンと俺が彼女を見つけることができたのは、真っ白な明かりでいっぱいになる会場の中、一瞬、派手な赤色が一点を照らしたからだ。
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あやテテ(プロフ) - あみいさん» こちらでもコメントありがとうございます！嬉しいです。セフン氏を男前に書けていたなら良かったです！ステージ上のクールなセフンさん大好きなのでそれを想像して書きました！気に入って頂けたなら安心です！ありがとうございました！ (2021年7月27日 14時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あみい - 先日？もコメントさせて頂きましたが…すみません！当方、セフン大好きなので、愛に囚われてのセフン、かっこよすぎて泣きました。あやテテさんが書くセフン男前すぎて、大好きです…涙 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 694d192305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年7月14日 15時
