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ｰチャニョルｰ
さすがに少しだけ焦った。
スタッフとは言え、見られて良い状況じゃない。
「…あの…うん、俺は確かにチャニョルなんですけど…今、その…取り込み中っていうか…」
アヤの顔が見られないように抱き締めたまま言う。
『すみません、お邪魔するつもりはないんですけど…。
Pairのリツさんがコンサートに来られていたみたいで。』
「はい、知ってます。」
アヤ「…え？」
『チャニョルさんへ、と預かり物が。』
「…俺に？」
『はい、でも…Wedさんに、とも仰っておられて。
けど、Wedさんはここにはいませんよね？』
います、俺の腕の中に。
とは口が裂けても言えない。
「すぐ行くので、ちょっと待っててください。」
『分かりました。』
背を向けたスタッフさん。
姿が見えなくなって、ようやくアヤを解放した。
アヤ「…どういうこと…？」
「…うん、全部話すから…一先ず着いてきて。」
アヤ「うん…。」
彼女の手を取ってそのまま奥へ進んだ。
控え室に行けば、メンバー達がほっとした様に息を吐く。
SH「お前は…ほんと…」
BH「何でこういう時だけ体力あんだよ！意味わかんねぇよ！」
「ごめん。」
SE「アヤさん、良かった…。」
JI「ほんと…良かった。」
LY「こんなに泣きはらしちゃって…。治癒してあげる。」
XM「うーん、今は違うよ、イーシン。」
アヤは状況を掴めない様子で、固まっている。
そんな彼女に声をかけようとしたそのとき。
KS「で、これは？」
JD「お、そうだ。これこれ。」
そう言ってジョンデとギョンスが目を向けたのは白くて大きなスーツケース。きっとリツ先輩からの預かり物。
それを見たアヤは目を見開いた。
アヤ「何でここにっ…、」
「…アヤの？」
アヤ「うん…、アメリカ…、」
そこまで言って、アヤはスマホを取り出す。
電源をつけて画面を開いたアヤは再び目を見開いた。
アヤ「なんでっ…」
「アヤ…？」
アヤ「ないのっ…」
「ないって何が…」
アヤ「リツさんと…ジュノさんの連絡先が…消えてる…。」
「え…、」
アヤはスマホを投げ出してスーツケースに駆け寄った。
暗証番号を入力して開けたその中身は。
小さな紙袋と、破られた搭乗券のみだった。
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あやテテ(プロフ) - あみいさん» こちらでもコメントありがとうございます！嬉しいです。セフン氏を男前に書けていたなら良かったです！ステージ上のクールなセフンさん大好きなのでそれを想像して書きました！気に入って頂けたなら安心です！ありがとうございました！ (2021年7月27日 14時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あみい - 先日？もコメントさせて頂きましたが…すみません！当方、セフン大好きなので、愛に囚われてのセフン、かっこよすぎて泣きました。あやテテさんが書くセフン男前すぎて、大好きです…涙 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 694d192305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年7月14日 15時
