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ーチャニョルー








「あの場所ならっ…出口はっ、」









もう良い。

もう投げ出しても許される。







ちゃんとやりきった。

あれ以降1回もミスをしなかった。




責められるとしたら、アヤを見つけてから、君だけを見つめながら歌ってしまったこと。









行かないで。

間に合って。








リツ先輩はあの日に俺に言った。






見つけろ、と。

でもそれだけじゃない。







引き止めろとも言った。









見つけるだけじゃダメなんだ。




きっと君は行ってしまうから。









走って走って君を探す。









光の下へ出たその時。









「アヤっ……!」









ようやく、君を見つけた。









俺の言葉は絶対に聞こえているはずなのにこちらを向かない君。

早歩きで出口に向かうアヤを見失わないように必死に追いかけた。









「アヤっ、…行かないでっ、待って…!」









絶対に見失わない。









「っ…、アヤってば…!」









何とか追い付いて君の腕を取る。









アヤ「お願いっ…離してっ、」

「離さない。」

アヤ「チャニョルくんっ…!」









「言ったよね?俺。








───もう君の手を離せない。」









アヤと目が合ったそのとき、たくさんの人の声が近付く。

…まずい、ファンが来る。









アヤ「チャニョルくんっ、人が来るからっ…、」

「うん、そうだね。」

アヤ「チャニョルくんっ…、」








「こっち来て。」









関係者以外立ち入り禁止の裏側へアヤを引っ張る。









離してと言う彼女は涙をぼろぼろ零して。

それでも俺は絶対に手を離さない。









スタッフはステージに出払っているのか、ここには誰もいない。

少し薄暗いけれど、十分顔は見える。









「アヤっ…」









もう、我慢できない。




彼女をきつく抱き締める。









アヤ「チャニョル君っ……私っ、行かないとっ、」

「どこに…?」


アヤ「っ…行かないといけないのっ…!」









「どこに行くって言うの?



アヤの場所は俺の隣しかないのに。」


アヤ「っ…、」









「好きだよ。大好き。」

アヤ「お願いっ…離してっ、」









「やだ。」









離して、と繰り返す君。









決して離さないように抱き締めていたそのとき。









『…あの、チャニョルさん…?』









少し気まずそうなスタッフさんの声がした。








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あやテテ(プロフ) - あみいさん» こちらでもコメントありがとうございます!嬉しいです。セフン氏を男前に書けていたなら良かったです!ステージ上のクールなセフンさん大好きなのでそれを想像して書きました!気に入って頂けたなら安心です!ありがとうございました! (2021年7月27日 14時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あみい - 先日?もコメントさせて頂きましたが…すみません!当方、セフン大好きなので、愛に囚われてのセフン、かっこよすぎて泣きました。あやテテさんが書くセフン男前すぎて、大好きです…涙 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 694d192305 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやテテ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/  
作成日時:2021年7月14日 15時

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