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ｰチャニョルｰ
俺は笑えているだろうか。
SE「ヒョン、見つけたらヒョンたちが合図くれるらしいのでそっちも気にしてください。」
小声で俺に囁いたセフンに曖昧に微笑む。
ラスト2曲。同じトロッコに乗り込むセフンと俺。
周りにいるファンに笑顔を向けつつ、必死に探す。
SE「何か…目印になるものがあれば良いのに。」
ぽそっと呟いたセフンの声を聞きながら目を凝らす。
リツ先輩がどこまで配慮してくれているのか分からない。
チャンスと言いながら、絶対に見つけられないような場所にいるのかもしれない。
でもそんなことを考えたって無駄だ。俺たちは探すしかない。
そのとき、多分、関係者席のリツ先輩と目が合った。
いや、絶対に合った。
「っ…」
マスクをしていたけれど目元を見れば、分かった。
薄く、笑っていた。
また1曲終わる。
「くそっ…」
SE「ヒョン、」
「諦めてたまるか…。」
SE「……同感。」
最後の1曲は君に届けたい曲。
目を閉じて、深呼吸する。
目を開いた瞬間、ジョンデの綺麗な声が響き渡った。
「この曲は多分、みんなが笑顔になる曲。
だから、」
SE「…泣いてる人を探せば良い。」
セフンを見つめる。
彼もこちらを向いていた。
SE「ヒョンのパートですよ。」
「…うん。」
息を吸う。
ラップを始めたその瞬間。
一瞬だけ、赤い光が見えた。
「っ、」
───見つけた。
SE「…見つけましたね。」
囁いたセフンの穏やかな声に泣きそうになる。
必死にこらえて君への想いをラップにのせる。
誰が見ても君は俺だけの天使
君と一緒なら飛んでいくこともできる
そのままジョンインにバトンパスした。
ねぇ、アヤ。
泣かないで。
今俺は、君の涙を拭えない。
彼女と目が合う。
動くトロッコが今は煩わしい。
───Heavenと名付けたこの曲が、どうか、どうか。
───君の心に届きますように。
歌い終わって、真っ暗になった会場。
おつかれさまでした、というスタッフの声が聞こえたその瞬間。
俺は走り出した。
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あやテテ(プロフ) - あみいさん» こちらでもコメントありがとうございます！嬉しいです。セフン氏を男前に書けていたなら良かったです！ステージ上のクールなセフンさん大好きなのでそれを想像して書きました！気に入って頂けたなら安心です！ありがとうございました！ (2021年7月27日 14時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あみい - 先日？もコメントさせて頂きましたが…すみません！当方、セフン大好きなので、愛に囚われてのセフン、かっこよすぎて泣きました。あやテテさんが書くセフン男前すぎて、大好きです…涙 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 694d192305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年7月14日 15時
