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ｰチャニョルｰ
──再会なんてっ……しなければ良かったぁっ…！
どれだけそこに立っていたのか、自分でも分からない。
君の泣き声がこびりついて取れないんだ。
──どうか、アヤを連れ去って。
──俺たちのいない場所へ。
リツ先輩のその言葉は確かに聞こえた。
でも、勇気が出ない。
再会して喜んでいたのは、こんなに君を求めていたのは。
全部、俺の一方通行な思いで。
君が言ってくれた好きという言葉すら、今では夢なんじゃないかって。
そう思ってしまうくらい、その言葉は俺の胸を切りつけた。
SH「…そろそろ、帰らないと。」
ジュンミョニヒョンの言葉に皆は動き出す。
アヤは、まだ泣いている。
きっとヒョン達は、このままアヤを俺に預けるつもりだろう。
でも俺は、今はそれが怖い。
アヤに拒否されたら、どうすれば良い？
ぐっと握っていた手に力を込めて、アヤに背を向けたその瞬間。
セフンと、目が合った。
「っ、」
彼には、今の俺の心境が手に取るように分かるのだろう。
SE「…チャニョリヒョン。」
「…、」
真っ直ぐなお前の言葉が、今は怖い。
SE「今逃げたら、後悔しますよ。」
ドクンと、心臓が音を立てる。
SE「言いましたよね？俺。」
「セフナ…、」
SE「彼女を強くするべきだって。」
「っ、…」
少しも怯まず、真正面から俺を見るセフンは信じられないくらいかっこよくて。
SE「…貸し1。
今ここで返して。
俺の頼みを聞いて。」
「っ、」
SE「ヒョン、アヤさんを連れて行って。
あなたしか見つけられない場所へ。」
「…っ、でも、」
彼女は俺の手をとってくれるのだろうか。
返事をしない俺に、セフンは小さく息を吐いて言う。
SE「ヒョンがしないなら俺がします。
俺が彼女を連れ去ります。」
「っ、」
でも、と彼は続けた。
SE「もし、それを今、あなたが許すら。
俺はもう、アヤさんの手を離しませんよ。」
「っ、…」
SE「今ここでアヤさんを手放す弱い弱いあなたには、絶対に渡さない。」
涙がぽたりと落ちた。
逃げるな、と。
前を向け、と。
俺は弟に背中を押されたんだ。
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あやテテ(プロフ) - あみいさん» こちらでもコメントありがとうございます！嬉しいです。セフン氏を男前に書けていたなら良かったです！ステージ上のクールなセフンさん大好きなのでそれを想像して書きました！気に入って頂けたなら安心です！ありがとうございました！ (2021年7月27日 14時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あみい - 先日？もコメントさせて頂きましたが…すみません！当方、セフン大好きなので、愛に囚われてのセフン、かっこよすぎて泣きました。あやテテさんが書くセフン男前すぎて、大好きです…涙 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 694d192305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年7月14日 15時
