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ティッシュペーパーを手渡したギョンスは、しばらく黙り込んだ後に、ゆっくりと口を開いた。
KS「僕があなたを困らせたのはこれで2度目だね。」
「…え？」
KS「だからお詫びにアドバイスします。
余計なお世話だと思うので、本当は僕が言うのはおかしいかもしれないけど。」
アヤは黙って彼の言葉を待った。
KS「アヤさんが本当はどうしたいのか、それは自分で相手に伝えるべきだと思う。」
「でも、」
KS「それが、
例えそれが、実際にはできないことでも。」
大きな瞳が真っ直ぐにアヤを捕える。
KS「もう十分誰かのために頑張ってきたと思いますよ。」
「そんなこと」
KS「わがままになることも大事。」
「っ、」
KS「…きっとアヤさんは、
頼って貰えない人の気持ちを分かってない。
置いていかれる人の気持ちを分かってない。」
「…、」
KS「チャニョルにちゃんと伝えてあげて。
ごめん、これはアドバイスじゃないね。
僕のお願いだ。」
少し微笑んだギョンスのその笑顔にアヤは救われた。
KS「もし、アヤさんがまた黙ってチャニョルの元を去っても、チャニョルはいつまでもアヤさんを探し続けるよ。」
「…っ、」
KS「チャニョルにとって、アヤさんは特別だから。」
「…、」
溢れそうな涙を必死にこらえるアヤ。
頷きたかった。ちゃんと伝えると言いたかった。
でも、やっぱり彼女には責任がある。
「ギョンスさん。」
ギョンスはアヤの瞳を見て胸を痛めた。
きっと、アヤは。
KS「なに？」
自分の願いを聞いてくれないだろう、と。
「チャニョル君は強いです。
だって、ギョンスさん達がいるから。」
KS「アヤさん…」
「彼はジュノさんとは違う。
ちゃんと、1人で歩ける人。」
KS「…どうして…っ、」
どうして手を離そうとするんだ。
本当はずっとその手を握っていたいはずなのに。
ギョンスはその言葉を飲み込む。
いや、違う。
理由なんか分かりきっている。
「もう二度と…誰にも言えないことを最後にあなたに伝えても良いですか。」
KS「…うん。」
「…ずっと、チャニョル君の隣にいたいです。」
ギョンスは堪らず目を伏せた。
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あやテテ(プロフ) - あみいさん» こちらでもコメントありがとうございます！嬉しいです。セフン氏を男前に書けていたなら良かったです！ステージ上のクールなセフンさん大好きなのでそれを想像して書きました！気に入って頂けたなら安心です！ありがとうございました！ (2021年7月27日 14時) (
レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あみい - 先日？もコメントさせて頂きましたが…すみません！当方、セフン大好きなので、愛に囚われてのセフン、かっこよすぎて泣きました。あやテテさんが書くセフン男前すぎて、大好きです…涙 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 694d192305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年7月14日 15時
