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ーセフンー









「きっとそれは…2人が…お互いを想ってできた曲です。」

リツ「…。」









「リツ先輩になら、まだ…アヤさんの声が届くかと…思って。」

リツ「…へぇ。」









あの夜、アヤさんを連れて行ってと言った彼は、泣きそうな顔をしていた。

きっとそんな顔、彼はもう二度としないだろう。









「チャニョリヒョンに…任せてくれませんか。」

リツ「…。」








「俺はあの日…あなたが、アヤさんを助けてくれと俺たちに言っていると受け取りました。」


リツ「…。」









きっとそうだ。間違いない。









「アヤさんのことになると、みんな瞳を変えます。」

リツ「…。」









「チャニョリヒョンも、ジュノ先輩も、そして…リツ先輩も。」


リツ「…。」









「みんなそれぞれアヤさんへの想いがあって。


でも上手く重なり合わない。」

リツ「…。」









「すみません、今から喧嘩売ります。」


リツ「…どーぞ?」









何を考えているのか分からないその顔で、先輩は変わらず俺を見つめる。









「アヤさんは、あなた達といると…きっと壊れる。」

リツ「…、」









しん、と辺りが静まり返る。

怖い。けど後悔はしていない。









「…その曲、聴いてください。」









深く頭を下げて逃げるように背を向けると。









リツ「セフン。」









綺麗な声が俺を呼んだ。









リツ「売られた喧嘩は買うから。」

「っ…」









リツ「首洗って待ってろよ。」









「…はい。」









本当か嘘か分からないその言葉に肝が冷える。


でも、こうするしかないと思った。









きっと、チャニョリヒョンの次に彼女を幸せにできる人がいるとすれば、悔しいけどそれは俺じゃない。


多分リツ先輩だと、そう思う。









「わっ、ヒョン。」









来た道を戻ると、ジョンイニヒョンが静かに立っていた。









JI「お前さ、アヤさんに出会って変わりすぎじゃない?」

「はい?」









JI「…なんか、昔のお前みたい。」

「…どういうことですか?」









JI「可愛げあるって言うの?」

「俺はいつでも可愛いですよ〜。」









JI「ほんと、よく出来た弟だね。」









ヒョンがあまりにも優しくて言うもんだから、小さく笑った彼の背中をばしっと叩いておいた。









.

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あやテテ(プロフ) - あみいさん» こちらでもコメントありがとうございます!嬉しいです。セフン氏を男前に書けていたなら良かったです!ステージ上のクールなセフンさん大好きなのでそれを想像して書きました!気に入って頂けたなら安心です!ありがとうございました! (2021年7月27日 14時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
あみい - 先日?もコメントさせて頂きましたが…すみません!当方、セフン大好きなので、愛に囚われてのセフン、かっこよすぎて泣きました。あやテテさんが書くセフン男前すぎて、大好きです…涙 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 694d192305 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやテテ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/  
作成日時:2021年7月14日 15時

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