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CY「じゃあ、駆け落ちでもする？」
「………え？」
彼が何を言っているのか、アヤにはよく分からず。
でも、言葉をそのまま受け取ると、理解はできるわけで。
彼女の涙がピタリと止まる。
CY「一緒に逃げよっか。」
「何、言って…」
チャニョルは冗談か本気か分からない表情でアヤに続ける。
優しいその瞳に心臓がドクンと波打つ。
CY「味方がいなくなったら、それもありだよ。」
チャニョルの言葉を聞いて、アヤは思った。
どうして自分は1人だなんて言ってしまったのだろうか。
自分しかいないだなんて、どうして彼に言ってしまったのだろう。
チャニョルはずっと、ずっと。
アヤを助けてくれていたのに。
再び涙が頬を伝ったその瞬間。
BH「なしだわ馬鹿野郎。」
CY「ベッキョナ、」
振り向けば、そこにはEXOのメンバーがいて。
アヤは心が痛くなる。自分のせいで、彼らは楽しみにしていた仕事を失った。
そうではないと、チャニョルは言ってくれたけれど、それだけで納得できるものでは無い。
アヤも、彼らも。
BH「ごめん、アヤちゃん。」
アヤの目の前に来たベッキョンはまっすぐアヤを見つめて言う。
BH「俺の一言に君はきっと負い目を感じたよね。
追い詰めてごめん。」
「そんなっ、」
BH「ムカつくけど、腹立つけど、超悔しいけど。
アヤちゃんを手放す気はないよ、俺達。」
「っ…、」
BH「守ってあげるって言うのは、きっと俺のセリフじゃないけど。
でもやっぱり、みんなで君を支えたい。」
「っ…、」
SE「アヤさんが味わって来た痛みに比べれば、全然平気ですから。」
「っ…比べるものじゃないです。」
SE「じゃあ、どうしたら自分を責めないでいてくれますか？」
「…、」
CY「アヤ、アヤはもう1人じゃないよ。」
「っ…、」
どうして、
なんでこの人たちは
JD「そうそう！また頑張れば良いだけだしね！」
KS「悔しさをバネに。」
XM「みんなちゃんと取り返すから安心して。」
こんなに優しいのだろう。
SH「とにかく。駆け落ちなんてさせないからね。」
CY「分かってますよ。」
SE「アヤさん、」
「？」
SE「大丈夫。
みんな味方。」
ふにゃりと微笑んだ彼に、少し心が救われた気がした。
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年6月18日 23時
