愛に囚われて Ⅲ (ページ36)

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ｰチャニョルｰ

メンバーが皆、目を見開く。

なんで、どうして。

KS「…コンサートあるから、そっちに専念して欲しいって。」

JI「今までそんな理由で降ろされたことないじゃん…。」

KS「僕じゃ、力不足なのかも。」

「そんなわけ…」

KS「まあ、主演が僕だって発表される前で良かった。」

「… 。」

しょうがないね、と笑うギョンスだけど、その笑顔が本物じゃないことはみんな気付いていて。

どう声をかけたら良いか分からない。

KS「さ、練習再開しよう。」

それでも俺たちはどうすることも出来ないから。

ギョンスの言葉に力なく頷いた。

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SH「そんな…、」

ﾏﾈ「悪い。ジュノにチェンジだ。」

SH「何でですか…？これからだって言うのに…、」

ﾏﾈ「…まあ、コンサートに集中しろってことだろうよ。」

SH「でもっ、」

「ヒョン？どうしたの？」

SH「…いや、何でもない。」

XM「ジュンミョナ？」

また別の日の練習終わり。
シャワーから戻って来ると、ジュンミョニヒョンとマネヒョンが何やら話していて。
明らかに落ち込んでいるジュンミョニヒョンに俺たちは驚く。

SH「いや…」

ﾏﾈ「ジュンミョンが主演予定だったミュージカル、ジュノとチェンジされたんだ。」

「え…、」

ジュンミョニヒョンが出演するそのミュージカルは結構前からヒョンが楽しみにしていたもの。
出演者は確か数日後に発表予定だったはず。なのに、なんでそんな急に…。

BH「ジュンミョニヒョンまで…。」

XM「コンサートが大事なのはちゃんと理解してる。ジュンミョナやギョンスはそれをおざなりにするような人じゃないって、分かってますよね？」

ﾏﾈ「…。」

XM「…本当にコンサートが理由なの？」

ﾏﾈ「…知らないよ。俺だってびっくりしてるんだから。」

ミンソギヒョンの言葉にマネヒョンは困った様子で俺たちを見る。

SH「まあ、しょうがないよね。代打がジュノ先輩ならきっと僕以上に良いものにしてくれるだろうし。」

SE「ヒョン…」

ジュンミョニヒョンはそうやって笑うけど、でも、やっぱり明らかに落ち込んでいる。
この短期間にメンバーが2人も降板なんて。

…有り得るのか？

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