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ｰチャニョルｰ
BH「俺は前の方が良かったと思うけどな。」
「そう？綺麗に終わる感じが良いと思うけど…。」
BH「こちのメロディーの方が惹き付けられる。」
「そっか。もう1回考えてみる。」
BH「おう…って、あれ…セフナだよな？」
「え…、」
ベッキョンと宿舎に戻ると、セフンが部屋の中に入っていくのが見えた。
一瞬、彼の横に女性がいたような気がする。
BH「まさか彼女でも連れ込む気か？！」
「なわけないでしょ。」
そうは言いつつも気にはなるもので。
急いで宿舎に向かうと。
SE「アヤさん飲み物…って寝るの早。」
「はっ…？！」
BH「アヤちゃん？！」
リビングから聞こえてきたセフンの言葉に俺たちはドタドタと中へ急いだ。
SE「あ、ヒョン達おかえりなさい。」
「ただいま…って、セフナ…なんで、」
BH「アヤちゃんが…いる。」
眼帯をした彼女がソファーで眠っていた。
SE「ジュノ先輩から奪ってきた。」
BH「はっ？！」
「……っ、」
ああ、かっこいいなって。
そう思った。
SE「こっち来てください。」
セフンに言われてアヤに近付く。
ソファーで眠るアヤの腕に手を伸ばした彼は、彼女の袖を躊躇なく捲る。
「おいっ、……っ、」
SE「この腕の痕は、俺たちがアヤさんを手放したからできたもの。」
「っ…」
SE「この目元の傷は弱いアヤさんを俺たちが放っておいたからできたもの。」
「っ…、」
彼女の服を元に戻してセフンは言う。
SE「アヤさんが変わろうと思わなければ、何をしたって無駄。
確かにそうかもしれない。
でも俺たちは、手放すべきではなかった。
アヤさんを強くするべきだった。
…違いますか？」
「…違…わない…。」
SE「俺、守りたいです。
──ヒョンが守らないなら俺がアヤさんのそばにいます。」
「っ…」
いつの間に…いつの間にセフンはこんなに大人になったんだろう。
BH「…お前、今…ジュノ先輩から奪ってきたとか言わなかった…？」
SE「はい。そうですけど。」
BH「恐ろしい…。」
ぶるりとわざとらしく体を震わせて、ベッキョンは自室に向かった。恐らく、空気を読んだのだろう。
俺はセフンに向き直って言う。
「守るよ。俺がね。」
.
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年6月18日 23時
