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EXOとの仕事がひと段落着いたアヤ。
束の間の休憩の後、レコーディングの準備が始まる。
ご飯を一緒に食べたその日から、少しずつチャニョルやセフン以外のメンバーとも打ち解け、EXOとの仕事を心から楽しいと思っていた。
『Wedさんどう？』
「えっと…チェンさんもう少し最後伸ばして貰えますか？」
JD「了解です。」
「それと…ディオさんはこの小節気持ち早めで入って貰えますか？
一瞬音が重なって綺麗になるので。」
KS「分かりました。」
全体的にボーカルのレベルが高いことに改めて驚かされる。
もしかしたらPair以上に凄い人達かもしれないと思った。
『よし、今日はこの辺にしますか。』
「了解です。お疲れ様でした。」
CY「アヤ、今日なんだけど…」
「うん。」
CY「昔、アヤと作った曲あるの覚えてたりするかな？」
「もちろん。」
CY「久しぶりにそれ聴いてさ、ちょっとアレンジ加えてみたんだけど…。」
「わ、本当に？すごい。」
CY「良かったら聴きに来ない？俺、今日の夕方空いてるから。」
「…うん、聴きたい。
どこに行けばいいかな。」
CY「えっと、ここの事務所の俺の作業室なんだけど…場所と時間また連絡するね。」
「うん、分かった。
楽しみにしてる。」
CY「…うん、俺も。」
SH「チャニョル行くぞ〜。」
CY「はーい。
じゃあ、また。」
「うん。」
学生時代、チャニョルと何度か曲作りをしたことがあった。
まだまだ音楽について専門的な知識も技術もなかったけれど、当時の私たちにとっては楽しくてしょうがなかった。
またあの日々が少しでも訪れるのか思うと、心が踊る。
自分の作業室に戻って仕事をしているとドアがノックされた。
はい、と短く返事をすると。
ｼﾞｭﾉ「ただいま、アヤ。」
「っ、…ジュノさん。
おつかれさまです。」
ｼﾞｭﾉ「うん。
逢いたかった。」
入ってきた彼は椅子に座るアヤをぎゅっと抱き締める。
彼が今日戻るとは聞いていなかった為に少し驚く。
「…今日戻ってきたの？」
ｼﾞｭﾉ「そう。1番にアヤに逢いたくて、まっすぐここに来た。」
「そう…。」
ｼﾞｭﾉ「今日、俺が飯作るから。
早めに仕事を切り上げて。」
「…っ、」
──"良かったら聴きに来ない?"──
──"俺、今日の夕方空いてるから"──
上手く、返事ができなかった。
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作者名：あやテテ
| 作成日時：2021年5月29日 6時
