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KS「アヤさん苦手な食べ物とかありますか？」
「あ…いえ、特には。」
KS「わかりました。」
ジュノ先輩がいないならチャンスだと、ぐいぐい食事に誘ったベッキョンにアヤは結局宿舎へとのこのこやってきてしまった。
ジュノとの約束を破っている。
そう思うと、何だか落ち着くことができず。
CY「ごめんね、アヤ。ベク断りにくい誘い方したでしょ？」
「あ、ううん…大丈夫。」
BH「分かってて結局止めなかったチャニョルも同罪だからな〜。」
CY「…はいはい。」
BH「…一緒にご飯嬉しいくせに。」
CY「…悪いかよ。」
XM「はいできたよ〜。」
KS「あ、ミンソギヒョンそれはここに置いて貰えます？」
XM「ん、了解〜。」
テーブルに並べられたご飯に目を見開く。
とても豪華で、すごく美味しそうだった。
「すごい…、これ全部ギョンスさんが…？」
KS「ううん、デリバリーがほとんど。
えっと、僕が作ったのはこの辺かな。」
「美味しそう…。」
ギョンスが指したのは綺麗に盛り付けられたサラダと湯気の立つスープ。
SH「ほらマンネ2人、ご飯だぞ〜。」
JI「はーい。」
SE「わ、美味しそう。
アヤさんは家で料理するんですか？」
「偶に…。でも基本的にはリツさんが……あ、」
SE「ふふ、初めて話してくれた。先輩のこと。」
ふにゃりと笑顔を零しながら、アヤの隣にごく自然に腰を下ろしたセフン。
チャニョルはその様子に少し驚く。
彼がメンバー以外の誰かにこんなに柔らかく笑いかけるのは稀だった。
CY「アヤ、これは？」
「そ、そんなに食べれないよ…」
BH「ふはっ！お前アヤちゃんの何〜？」
CY「え…、」
LY「いちいちアヤちゃんアヤちゃんって…チャニョルは健気だね。」
CY「褒められてる気がしない！」
チャニョルの言葉にどっと笑いが起きる。
その様子にアヤの頬も自然と緩む。
(すごいなぁ、チャニョル君は。)
人を笑顔にするのがすごく上手で、彼の周りは昔から明るかった。
CY「なーにアヤまで笑っちゃってんのさ。」
「うん、ごめんね。」
CY「…冗談。もっと笑って？
笑った顔が1番可愛い。」
「っ、」
優しく笑うチャニョルの言葉にドクンと心臓が大きく波打ったその時。
ブーブー─…
「っ…」
CY「…、」
まるで2人を引き裂くかのように。
アヤの携帯が着信を知らせた。
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作者名：あやテテ
| 作成日時：2021年5月29日 6時
