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「ちょっとテヒョンア、どこ行くんだよ。」
TH「俺の行きつけのバー!」
アヤ「さすが芸能人だね。」
「良いとこ知ってるの?」
TH「うん、任せて〜!」
にこっと笑うテヒョンに身を任せて着いていけば、『エルドラド』と言う名のバーに到着した。
中に入れば、驚くほど顔の整った男性がグラスを磨いていた。
TH「ジュンミョニヒョン!久しぶりです!」
SH「おぉ、テヒョンア!いらっしゃい。」
TH「このヒョンはエルドラドのオーナーでジュンミョンさん。
ジュンミョニヒョン、このふたりは俺の親友!」
アヤ「アヤです。」
「ジミンです。」
SH「よろしくね。」
TH「ヒョンのおすすめお願いします!」
SH「はーい。」
カウンター席に着いて、テヒョンがジュンミョンさんと楽しそうに話す姿をしばらく眺めていると、カランカランとお店が来客を知らせた。
ちらりとそちらを向けば。
「え、」
アヤ「わぉ。」
TH「あ!ジョンイニヒョンとセフニヒョン!」
SH「お、いらっしゃい。」
「ここも知り合い…。」
すごく有名なダンサーの2人がやってきて、目を見開く。
プライベートでも仲良しなんだ…。
JI「テヒョンア、元気にしてた?」
TH「元気!ヒョンも元気そうで何より〜。」
にひひ、と楽しそうなテヒョンを置いて僕はアヤに目を向ける。
ジュンミョンさんが作ったカクテルを手に美味しい、と微笑む姿はとても綺麗で。
なんでかな、ちょっと切ない。
TH「あ、ジョンイニヒョンは俺のヒョンなの。おにーさん。」
「はっ?!」
アヤ「え…。」
テヒョンのカミングアウトに空いた口が塞がらない。
だって、親友があの超有名ダンサーと兄弟だなんて誰が想像する?
JI「テヒョンがいつもお世話になってます。」
「こちらこそ…です。」
芸能人のオーラに圧倒されながらもぺこりと頭を下げる。
くすりと笑うジョンインさんとセフンさんは信じられないくらいイケメンだった。
TH「ヒョン、ヌナ元気にしてる?」
JI「連絡くれるはずないだろ、あのヌナが。」
TH「やっぱヒョンもダメか。」
SE「また連絡ないの?」
TH「ないんです。俺の事絶対忘れてるよあのヌナ。」
JI「俺も最近は会ってないなぁ。」
TH「んーチャニョリヒョンに聞いた方が早いかな。」
アヤ「テヒョン、ヌナって…」
TH「あ、俺たちの超気まぐれなおねーさんのこと。」
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作者名:あやテテ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時:2021年10月3日 0時