58 TH ページ8
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「ヒョン、大丈夫？」
BH「テヒョンア、」
「酒飲んだの？何飲んだ？」
BH「だいじょうぶ、」
「ヒョン、俺水とってくる」
BH「大丈夫、お前こっち来るな」
「じゃあチャニョリヒョンは？中？ジニヒョンとか、あ、ユンギヒョンでもいいか。誰か呼んでくるね」
BH「いいから。もう戻れ」
煩わしそうに俺の手を振りほどくヒョン。それでもベッキョニヒョンが酷く弱っていることには気付いていたから、ほかの内勤はいないかと辺りを見回したとき。
VIPルームの入口が静かに開いた。ハッと顔を上げたとき、俺を見据えるその男に自然と背筋が伸びる。
「お疲れ様です、オーナー」
「テヒョンか。久しぶりだな」
「お久しぶりです」
目を細めて俺を見るその男に深く頭を下げた。
オーナーは俺の隣にいるベッキョニヒョンに視線を移した。
「ベッキョナ」
BH「はい」
「先日の件だが」
BH「…ここでは誰が聞いているか分かりません。中で話しませんか」
意味深に俺に視線を向けたオーナーがベッキョニヒョンの反応に薄く笑った。
「お前が庇うほどの人間を私に紹介してくれないか」
BH「中で、」
オーナーの言葉やヒョンの強ばった表情で、"先日の件"が何を示すのか分かってしまった。多分、きっと、あの日のことだ。
「私も警察の連中に色々言われてねぇ。事を荒立てないようそれなりに動いたのだがね。店の臨時休業、組織との衝突、お客様を巻き込んだ事件、そして物騒なものさえも出てしまったからね」
BH「オーナー、その件でしたら」
「紹介してくれないか、あの件でお前が庇ってる男を」
冷たい瞳で俺を見据えるオーナーは全て分かっているのだ。むしろ、このお方が知らない方がおかしい。ヒョンが俺の名前を出さなかったこと、俺の尻拭いのために屈辱的な仕事が回されていること。お前はそれを知っているのだろうと。
俺は背筋を伸ばしてもう一度深々と頭を下げた。
「先日はご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした」
「ほお、君だったのか」
「俺が、ベッキョニヒョンに散々注意するよう言われた組織の女に手を出したので、……お客様も巻き込んでしいました。ベッキョニヒョンは、何もしていません。全て俺の責任です。
申し訳ございませんでした」
オーナーがどんな顔をしているのか分からなかった。でも、顔を上げることはできずにいた。
「君は」
「はい」
「ベッキョンが今どんな仕事をしているのか知っているかい？」
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あやテテ(プロフ) - 玲さん» こちらこそ引き続き読んで下さり嬉しいです！テテペンとしましては最上級の誉め言葉です、、恐縮です…。嬉しいお言葉ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします！ (3月23日 19時) (
レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - また更新してくれて嬉しいです。あやテテさんの描くテヒョン、本当に素敵だなぁと思います。いつも楽しみにしてます。 (3月22日 21時) (レス) id: 268f4047d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2024年3月17日 16時
