妖怪ウォッチシャドウサイド(姫)

3話 自転車 ページ11

アキノリ「ただいまーってみんな、
そんな必死にならなくったって、
カレンさんまで」

ナツメ｢これいいんじゃない？」

トウマ「確かに」

ケースケ「この色なら、
俺と姉ちゃん両方使えるね」

『自転車に乗ったこと、無いの』

トウマ「意外」

アキノリ「おおー！
これって電動自転車じゃん。
赤色か、確かにナツメやケースケにも
電動だから、カレンさんみたいに
か弱い女性にも
って違ーーーーーう」

『ノリツッコミが凄い』

ミッチー「アキノリも楽しいんだな」

アキノリ「・・・自転車なら、こっちを見てよ」

『次、私の番だったのに...』

アキノリ「なら、使い終わってから、
怪奇案件を」

ナツメ「違う違う。次は、私」

アキノリ「え？」

『ほんとだわ！ごめんね』

ナツメ「いいよ、大丈夫」

ナツメがパソコンをやり始めた。

アキノリ「って違う！怪奇案件が先だ」

ウィスパー「言ってる事が真逆でウィス。
カレンさんには優しくて、
ナツメさんには厳しい...」

アキノリ「ちょっとうるさい。これこれ」

トウマ「死者の乗る自転車」

ケースケ「ひーーーー」

ナツメ「1人で留守番しててもいいのよ」

アキノリ「死者の乗る自転車の
被害を受けた人に直接会ってみよ」

被害者「僕、最近、
後をつけられてるような気がしていたんです。
昨晩、チャリン、チャリンと音がきこえて、
振り向いたら、黒い影と自転車がいて、
引かれてしまったんです」

チャリン、チャリン

被害者「ひっ！」

『話してくださり
ありがとうございます。
大丈夫ですか？
私たちが必ずこれ以上被害者が出ないように
頑張ります』

被害者「(可愛い！)お願いします」

『ねえ、ケースケくんは？』

ナツメ「そーいえば、忘れてた」

ケースケ「ねーちゃん(泣)」

トウマ「いた！どうしたの、その怪我？」

アキノリ「ナツメ、
妖怪ウォッチで照らしてくれ」

ナツメ「うん」

照らすと、ケースケの顔にタイヤの跡みたいのが

トウマ「死者の乗る自転車にやられたの？」

ケースケ「うん(泣)」

『大丈夫？』

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