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さっきのは内緒にしてね!と、顔を真っ赤に染めたユリさんが、ふふ、と笑い声をこぼしながら部屋を出た。
ぽん、ぽん、と後ろから優しく、ホソクさんとナムジュンさんが私の頭とユンギの肩にそれぞれ触れて………
2人もユリさんに続いて部屋を出た。
『………ねぇ、あの、誰も何も教えてくれないんだけど、これって一体……。』
Y「…わかんない?」
この後、誰、と会うのかは……もうわかるよ。
………わかる。
なんかそういう話になるかもっていうのもひしひしと伝わってくる…………。
けど……展開が早過ぎて……急すぎて……。
私の気持ちがどこかに……遠くに置き去りのままだよ…。
Y「…まぁ半分、会場から誘拐して連れてきたみたいになったからな…。」
『…半分どころじゃない気がする…………………それに、私、今、まだ、仕事中。』
Y「いや、俺もだし。笑。」
『………どうして今日なの?……私、まだソクジンさんに合わせる顔ないし……こんなに早く会うことになると思ってなくて………。』
Y「…じゃあ、いつなら良いんだよ?あれから毎日めそめそして、下ばっか向いて。こうして無理矢理連れてこない限り、動こうとしなかったろ?」
『…それは………。』
Y「…………。」
『…………はい。』
Y「…………はぁ。」
盛大に溜息をついた後、
ユンギが私の手を握って、バルコニーへの入り口までゆっくり歩く。
え、え、
まさか、もう……?
Y「……ほら、行ってこい。」
『………ユンギ………。』
そう言われたけど…
なんだかやっぱり怖くて……
それに、私の見間違いじゃなければ……
ユンギの目が少しだけ、
潤んでて…………
それ見たらなんだか………胸が張り裂けそう……。
………今までの想いが胸に広がって……。
たくさんの思い出にきゅうっ……と心臓が苦しくなって……。
思わず、繋いでたユンギの手をぎゅっと握る。
ユンギがそれを見て、
これでもか、ってくらい優しく、笑って。
.
Y「泣かされたら戻ってこい。」
.
そう言って私の手を、離した。
………。
どうしよう………。
泣きそう……。
泣。
でも今後ろを向いたらユンギがいるから、
ユンギの顔見て泣いちゃう……。
でも、うん。
いざ……バルコニーへ。
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そー(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんコメントありがとうございます!嬉しいお言葉いただいて、幸せに浸っております( ; ; )のろのろ亀更新していきますので、またお時間ある時にちらっと覗きにいらしてください、ありがとうございました(*^^*) (2019年11月25日 20時) (レス) id: 1968e70491 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - 初コメ失礼します☆作品が面白すぎて、昨晩〜イッキ読みしてしまいました^ ^メンバー以外のキャラ(ユリ&ヒョヌ兄妹)も濃くて、そちらのサイドストーリーとかも拝見したいくらいです☆これからも作品の更新を楽しみに楽しみにさせてください☆応援してます☆ (2019年11月24日 12時) (レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
そー(プロフ) - 渡辺さん» 渡辺さん、またまたコメントありがとうございます!嬉しすぎるお言葉をいただいて、喜びで転がり回っております!またマイペースですが、ちょいちょい更新いたします〜(^^) (2019年11月19日 12時) (レス) id: 1968e70491 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺(プロフ) - 更新ありがとうございます!そして完結おめでとうございます!とても素敵な作品に出会えて幸せです!短編も楽しみに待ってます(*^_^*) (2019年11月19日 0時) (レス) id: 1c2a3b8573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そー | 作成日時:2019年11月18日 23時