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好きになったきっかけ、恋に落ちた瞬間、どちらも素敵な言葉だけれど私には当てはまらない。
どちらもなんとなくぼんやりしてて、思い出せそうもない。
それよりもあの、2人を見た時の胸の痛みが、私がソクジンさんを好きだ、と訴えるように響いていたから…。
気づいたらどうしようもなく身動きが取れなくて、もがく度に周りの人を傷つけて…。
ヒョヌさんを好きになれたら、どれだけ良いんだろう…って何度も思った。
HW「…さぁさ、そんな顔しないで。僕は君を笑顔にしたいって、そう言ったでしょ？」
『…はい。』
HW「例え僕を好きになってくれなくても、その思いは変わらないよ。君には幸せで、いつまでも笑っていて欲しい。」
ぱちん、
ヒョヌさんが指を鳴らすと手には薔薇の花。
ぱちん、ぱちん、ぱちん。
鳴らす度に増えて、カウンターの上にぽたぽた落ちる。
…本当、どうなってるんですかそれ。
『…魔法みたいです。』
HW「最高の褒め言葉だね？マスター？」
マスター「ありがとうございます。」
HW「僕の手品の師匠、マスターなんだ。」
『えぇ！？』
HW「こう見えてマスターも昔かなり女の子泣かせてきてるからね。罪な男でしょ？」
マスター「…私は泣かされた方ですよ。」
HW「またまたぁー！謙遜しちゃって！」
『隠してもわかります、マスターかっこいいですから。色気が出ちゃってます！』
マスター「………。」
ばさばさばさー！
『ひゃああぁぁ！』
HW「わ！鳩出した！」
マスター「……ありがとうございます…。」
HW「マスター照れてる！？えっ、照れると鳩出すの！？」
『ふっ………あはは…！』
次々と出てくる鳩。
本当、何！？
どうなってるの！？
笑。
楽しくて楽しくて。
そこにいた全員が涙が出るほど笑って。
久しぶりにお腹から声を出して笑った。
.
ひとしきり笑って、話して、美味しい料理をいただいて。
おかわりしたカクテルを飲み終えて、ちょっとさすがにぽーっとしてきた私に、ヒョヌさんが眉毛を下げた。
HW「……そろそろ……帰ろうか？」
『……はい。』
HW「……………。」
『…………。』
HW「…それとも、もう一杯、飲む？」
『……いえ、帰ります。』
HW「…………うん、わかった。」
私の目を見ないで、ヒョヌさんは立ち上がり、グラスを空にした。
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そー(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんコメントありがとうございます！嬉しいお言葉いただいて、幸せに浸っております（ ; ; ）のろのろ亀更新していきますので、またお時間ある時にちらっと覗きにいらしてください、ありがとうございました(*^^*) (2019年11月25日 20時) (
レス) id: 1968e70491 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - 初コメ失礼します☆作品が面白すぎて、昨晩〜イッキ読みしてしまいました^ ^メンバー以外のキャラ(ユリ&ヒョヌ兄妹)も濃くて、そちらのサイドストーリーとかも拝見したいくらいです☆これからも作品の更新を楽しみに楽しみにさせてください☆応援してます☆ (2019年11月24日 12時) (レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
そー(プロフ) - 渡辺さん» 渡辺さん、またまたコメントありがとうございます！嬉しすぎるお言葉をいただいて、喜びで転がり回っております！またマイペースですが、ちょいちょい更新いたします〜(^^) (2019年11月19日 12時) (レス) id: 1968e70491 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺(プロフ) - 更新ありがとうございます！そして完結おめでとうございます！とても素敵な作品に出会えて幸せです！短編も楽しみに待ってます(*^_^*) (2019年11月19日 0時) (レス) id: 1c2a3b8573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そー | 作成日時：2019年11月18日 23時
