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Aside
『お兄ちゃん行ってくるね〜』
そうリビングの扉の方で言うと、
お兄ちゃんは素っ気なく返事した。
玄関に行って靴を履いた後に
『ちゃんと出かける時傘持ってくんだよー！』
とも言っておいた。
絶対忘れるよね、うん。
すると、遠くの方から
そ「わかってるよー」
なんて聞こえた。
玄関をでて、行ってきます、と再度言う。
道中、ぱらぱらと小雨だけど
降り始めたから、
多分帰る頃には大変なことになってそうな…
＿＿＿＿＿＿＿＿
学校につくと、傘立てには
結構な量の傘。
あらら、皆持ってきたんだ、
置くとこどこ…
少しの間探していると、
奥の方に隙間があったからそこに傘を入れた。
よかった、隙間あって。
玄関はいろんな子たちが喋っていて騒がしかった。
私も話ししたいけど、予想以上に友だちがいない。
『友達、いいなぁ…』
ま、まあ、友達がいても、お兄ちゃんとか
お兄ちゃんの友達の皆と話す機会が減るだけなんだけどね。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
お昼過ぎ。
授業中だけど外をちらっと見ると、
かなり本降りになっていた。
大丈夫かな…
なんてことが頭を過るけど
今は授業に集中しなくちゃ。
そう思い、ノートに視線を移した。
＊＊＊＊＊＊＊＊
放課後、
教室を出て1人玄関に向かう。
時刻は4:30。
他の皆は友達と一緒に帰ったりしている。
友達…美樹ちゃんしかいないかな…
いや、友達って言っていいのかな
でも、今日美樹ちゃんは休み。
な、なんてことだ…
なんてぼぞぼぞ考えながら玄関に行く。
もう先輩たちもどんどん来ているので
少し混み合っているみたい。
ましてや雨。
雨宿りをするために外を出てすぐのところに
いっぱい人が居た。
その間をするりと抜け、
少し歩いたところで傘をさし歩く。
お兄ちゃん、出かけるの2時位って言ってたよね？
今結構な雨だけど…
まあ、多分屋内にいるから傘持ってなかったとしても…
大丈夫じゃないよ…！？
ちょっとだけ、早足で帰ろう。
家に帰って、鍵をカチャ、と開け、
玄関を開けると、
そこには今あるはずのないお兄ちゃんの傘。
しかも、濡れてないってことは…
『お兄ちゃん傘忘れたの！？』
なんて、玄関で1人。
あああああ、どうしよう…
生憎、お兄ちゃんが誰の家にいるか聞かされてないので
届けようがない。
取り敢えず靴を脱ぎ家に入る。
『もう、あれだけ持っていってねって言ったのに…』
なんて、少し濡れた髪を拭きながら
考えていた。
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蒼也 - 僕まだ小6だから中1の問題解らん！です (2019年7月22日 18時) (
レス) id: 86451e69dd (このIDを非表示/違反報告)
雨哀 - いやぁぁぁぁ面白すぎですよこの小説。あ、後俺テントの点社会36点なんで^^ (2019年2月14日 20時) (レス) id: a1f11e755f (このIDを非表示/違反報告)
908@くれは - 初コメ失礼します！ 主さんの作品面白いですね！私も占ツクで書いているので少し参考にさせていただいてます！ あとちょっと質問なのですが、主さんは群馬住み又は群馬に親戚さんいるんですか?？学校の号令を見て気になったんですよ (2017年9月18日 14時) (レス) id: 3dbfb0714d (このIDを非表示/違反報告)
ユピト(プロフ) - 彩描さん» ごめんなさい！やってません。 (2017年9月4日 6時) (レス) id: 177928c081 (このIDを非表示/違反報告)
彩描(プロフ) - ユピトさん» ありがとうございます！お友達とは…？Twitter上なら大丈夫ですけど、やってますかね…？無理でしたらすみません… (2017年9月3日 20時) (レス) id: 0751691f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩描 | 作成日時：2017年6月12日 18時
