. ページ12
.
昼休みになると、ハニ・ピリくん・ヒョンジンくんからの視線が怖くて、慌てて教室を抜け出した。
逃げ足には自信があったので、なんとか屋上まで誰にも追い付かれず到着…時間の問題かもしれないが。
『チャニオッパ！！！』
BC「お〜Aもここで昼飯食べるか？」
『うん、今日はそんな気分で…一緒に食べてもいいですか？』
BC「もちろん、大歓迎だよ」
『やったあ』
オンマに、自分の弁当くらい作れる様になりなさい、と叩き込まれた私。
今日も自分で作ったお弁当を膝の上に広げると、チャニオッパはそれを羨ましそうに覗いてきた。
BC「まさかコレ、全部一人で作ったの？」
『はい、そうですよ。オンマが教えてくれました』
BC「へえ〜いいな、俺も作ってもらいたいなぁ」
『そんな体を鍛えてる人向けのお弁当、私作れないです』
BC「そんなこと言わずにさ」
BC「じゃあ、毎週金曜日は一緒にご飯を食べるっていうのはどう？Aの手作り弁当で」
『メニュー文句言いません？』
BC「言わない言わない笑」
BC「Aが食べたいものを俺も食べたい」
『んー、いいですよ、金曜日ですね！』
BC「やったー！」
目を細めてニコニコ喜ぶチャニオッパ。
急に子供っぽくなるところがオッパの可愛いところ。
『丁度今日が金曜日でしたね、明日は休みだ〜』
BC「Aはハニ達と遊ぶの？」
『遊びませんよ、まあ約束してなくてもハニに関してはいつもうちに転がり込んでくるので、そうなるかもしれませんね』
ハハ、と渇いた笑い声にオッパは「Aは人気者だからね」と私の頭を優しく撫でる。
その人気者、ってなんなの？ヒョンジンくんみたいなのが人気者って言うんじゃないの？
しばらく頭をナデナデされていると、屋上の扉が勢いよく開き「あーっ！」という叫び声が。
FX「A、こんな所にいたの？チャニヒョン、抜け駆けは良くないですよ」
BC「ヨンボギ〜どうしたの？生徒会は放課後だから今は生徒会室に戻らないよ？」
FX「ダメです。今話し合わないと放課後だけじゃ足りません」
『…それじゃ、ここで話し合えばいいんじゃない？私はこれで』
ささっとお弁当を包み直して立ち上がり、パタパタとスカートをはたくと、ピリくんが私の右手首を掴んだ。
FX「A、一緒に生徒会やらない？」
『やらない』
本当にしゅん、という音が聞こえそうなくらい項垂れるピリくんをよそに、私はその足で中庭に向かった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
AYAKA(プロフ) - みことさん» みこと様🍀コメントありがとうございます！レス遅れてしまって申し訳ありません…とても励みになります！これからも、お楽しみ頂ければ幸いです◎ (2022年1月14日 21時) (
レス) id: c72fd4a5b2 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 主様の小説初見だったのですがすごく面白いです♡♡更新を楽しみにしています∩^ω^∩ (2022年1月4日 3時) (レス) @page46 id: b83e3471d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AYAKA | 作成日時：2021年8月11日 3時
