. ページ11
.
王子＿＿もとい、ヒョンジンくんにはファンクラブがあるらしい。
ファンクラブに属することで、オフィシャルにヒョンジンくんに接することが出来るとかなんとか。
所謂、みんなのヒョンジンくんだから抜け駆けなしよ！ってやつね。女子って怖いね！
HJ「おはよう、Aちゃん」
『ん？おは…おは！？え、ヒョンジンくん！？』
誰かが私の席の前に座ったかと思えば、噂の彼。
HJ「えっ、嬉しい…俺の名前知ってるの？」
『そりゃあもう、有名人ですから』
HJ「そんなことないよ、Aちゃんの方が有名じゃん」
『…？それはどういうことですか？』
HJ「知らないの？みんなAちゃんのこと狙ってるんだよ」
『へえー知らなかった、あはは』
この人もリノオッパ同様、芋女を落とし隊の一員か(今私が勝手に命名した)
HJ「Aちゃん、俺本気なんだけど」
『ん！？』
読んでいた漫画を持つ手にヒョンジンくんの手が重なる…
これはマズイんじゃないかい？
『ひょ、ヒョンジンくん、離して貰えないかな、私あなたのファンクラブに入ってないし』
HJ「へ？何言ってるの？」
『だから、私はあなたと関わる資格がないって言ってるの』
HJ「なんだ、そんなことか」
ヒョンジンくんがガタッと音を立てて立ち上がり、例の皆さんの元へ行くと、サッと人だかりは無くなった…魔法でも使ったの？
HJ「これでもう大丈夫だね、さっ、続きしよ？」
『続きとは…』
HJ「俺とAちゃんの二人きりの世界だよ」
『ここ教室だから二人きりではないよね』
HJ「そんなこと気にならないくらい、俺に夢中にさせてあげる」
ん？昨日も誰かにそんなこと言われたような気が…
なんて考えていたら、教室の入り口から「ヤー！Aー！！」と私の名前を叫ぶハニが入場。
HN「なんで今日先に学校行っちゃったの！？俺寂しくて死んじゃうかと思ったんだけど！？」
『いやうさぎじゃあるまいし、現に生きてるじゃん』
FX「そうだよ、Aんちに迎えに行ったらハニが出てきて、俺朝から泣きたかった」
『いやあなたはなぜ私の家を知っている』
SM「ところで、ヒョンジンだっけ？いつの間にAと仲良くなったの？」
HJ「君たちがもうちょっと遅れて登場してくれたら、もっと仲良くなれたんだけどね」
『ヒョ、』
ヒョンジンくんはそう言って私の左頬をスッと撫で、自分の席に着いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
AYAKA(プロフ) - みことさん» みこと様🍀コメントありがとうございます！レス遅れてしまって申し訳ありません…とても励みになります！これからも、お楽しみ頂ければ幸いです◎ (2022年1月14日 21時) (
レス) id: c72fd4a5b2 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 主様の小説初見だったのですがすごく面白いです♡♡更新を楽しみにしています∩^ω^∩ (2022年1月4日 3時) (レス) @page46 id: b83e3471d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AYAKA | 作成日時：2021年8月11日 3時
