珈琲と砂糖とミルク。 ページ42
「 あ、動いた ... 」
その声を聞いて、ふっと顔を上げてそちらを見る。
「 おー、ほんまか?元気な奴やなぁ。」
ふ、と自然と頬が緩みながらそのお腹をゆっくりと撫でる。
小さな命が伝わってきて、微笑ましかった。
この、産まれてくる可愛い可愛い我が子に、いつの日にか伝えよう。
お前の父ちゃんは、どーしようも無い阿呆でくらいしょーも無くて、情けない奴やけど、お前と、(名前)だけは命に変えても守ってるっていうこと。
お前の母ちゃんも、阿呆みたいに一途で、自分より他の人ばっかり優先する優しすぎる ええ奴や、と。
そんな2人の間に産まれるお前は、どうしようもなく可愛ええ奴や、と。
その産声を聞くのが、楽しみやということ。
これから先、3人で幸せな家族になろうって言うこと。
全部全部、伝えて、大切に育てる。
「 なぁ?(名前)」
「 ん、どうしたの?」
これからも、よろしくな、なんて笑ってみせる。
頬を染めて、ふにゃっ、と微笑んだのを見れば、優しく抱きしめた。
... 俺の嫁さん、可愛すぎか。
ふ、と笑いながら、その頬を撫でて。
幸せを噛み締めた。
これから先も、ずっと、この幸せが、続いたら。
確かな温もりを感じながら、そう願った。
その後、幸せそうに手を繋いで笑っている家族が見られたという...___
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作者名:あやせ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/home
作成日時:2017年8月5日 1時