【名探偵コナン】珈琲と砂糖とミルク【服部平次】 (ページ38)

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ミルクにこめ。ページ38

平次を見送り、扉を閉めた後、はぁあ、と息を吐いてしゃがみ込む。

分かってた。

だから、いつかこうなるやろうなぁって思ってたらけど。

やっぱり、寂しいし、辛い。

せやけど、平次が悩んで嫌な思いするのも嫌やから。

やから、最後に背中押して、後悔ないようにせなあかんって思って。

でも、平次が好きになったんは、ほんまに好きになったんは、私じゃなくて(名前)やから。

なんで私じゃ駄目なん、じゃなくて、前向きにならなあかんわ。

あのクラスメイトが言っていたように、後は幸せを願うだけや。

「ほんま、私の親友泣かせたら許さへんわ .. 」

ふっ、と笑みを浮かべて立ち上がる。

あの二人が引っ付いたら、お祝いせなあかんわ、なんて。

ふっ、と短く息を吐いて、立ち上がる。

見とってみ、私だって幸せになったるわ！

今、泣いて、泣いて憎んだりするより、新しく幸せになる方法を、なろうって前向きに考えた方が、得やろ？

やけど、ほんま、あのクラスメイトは尊敬するわ。

優先して、幸せになれる方法考えて背中も押して。

ほんまに、凄いと思う。

私も、ちょっとぐらいは、背中押せたんやろか。

勇気、持たせて挙げられたんやろうか。

役に立てとったら、ええなぁ、なんて目を伏せる。

ここから先、ずるずる引きずって行くつもりは無いけど。

将来。後悔してへんかったらええなーって。自分勝手やろか？

それに、あのふたりは絶対に両思いや。

二人共鈍感やから気づいてへんけど。

ま、平次が選んだのは(名前)なんやし、あのふたりが幸せになることを祈るだけ。

これから先、ずっと、ふたりが末永く幸せになれますように、