砂糖じゅうはっこめ。 ページ22
また、沈黙。
隠してた、気持ちが、バレていたなんて、思いもしてなかった。
ほかの人達にも、バレてるんやろか。
眉を寄せながら、息を吐く。
「 まぁ、どうするのも、(名前)の自由やから、な?」
そういって笑みを浮かべたのを見て、眉を下げ頷く。
多分、今、何を話しても傷付けてしまいそうだった。
眉を寄せながら、黙ったまま俯く。
しかし、顔を上げて相手を見つめる。
「 ごめん。... ちょっとだけ、時間もらってもええかな ? 」
気持ちの整理つけたいから。なんて眉を下げながら、告げる。
それを見た相手はにこりと笑って頷いた。
こんなに、良い人なんだ、他に、いい人が見つかれば、いいのに。
私が、苦しめていい権利なんか、ある筈ないのに 。
相手は、私ことを気にしてくれて、考えてくれてるんやから、私も、きちんと考えるべきだと息を吐く。
言われて初めて分かったことだってある。
当たって砕けろ、か。
平次、には、和葉がおる。
だから、気持ちに踏ん切りをつけるために、それもええかもな、なんて。
自分勝手なのは、分かっとる。
...でも、だからこそ、早く結論を見付けて、伝えるべきだと思う。
これ以上、辛い思いはさせたくないししたくない。
最初から、振られるのを怯えてないで、振られて、諦めがついた方がいいかもしれない。
何が正しいのかなんて、分からないけど、やって見なきゃ分からない。
ありがとう。頑張ってみる、なんて。
でも、ちゃんと話せるかな、と眉を寄せる。
...また、ただの相談役になる前に、伝えなきゃ 。
ぐっ、と唇を噛み、前を見据えた。
もう、逃げてちゃダメだ。
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作者名:あやせ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/home
作成日時:2017年8月5日 1時