珈琲にはいめ。 ページ16
(名前)と、いつものカフェ。
幾つか話をした。
和葉のこと、(名前)の彼氏の事など。
後、なんかダブルデートの約束断っといてくれっていうこと。
和葉。楽しみにしてたのに残念やな、と呟く。
それがついさっき。
...しかし、今は沈黙。
沈黙が痛くて何か話そうとしたけど、無駄やった、というより、(名前)の携帯が鳴り出した。
それを見ながら、誰からやろか?なんて考えてしまうも、救われたと息を吐く。
だが、先行くわ、という声と、目の前に置かれた代金に目を見開く。
彼氏かと悟れば、黙って頷くしかなくて 。
その後ろ姿を呆然と見つめる。
なんや、置いてかれるってこんな気持ちなんやな。
きゅ、と締め付けられるような感覚に眉を寄せながら、息を吐く。
ほんま、変やわ。可笑しい。
...気色悪い、こんな気持ち
でも、そうやったら(名前)にも、悪いことしとったなー、と少し反省したり。
ただ、一つ心に引っかかるもの、の正体がわからず眉を寄せる。
でも、(名前)もなーんかよそよそしい。と眉を寄せる。
しかし、己の電話も鳴り響けば、画面を見て笑みを浮かべながら、電話に出る。
「 あ、もしもし、平次?これから、ショッピングモール行けへん?」
新しく出来たところ、行ってみたいねん!という声に、頷きながら。
「ほな、迎えに行くから、待っとれよ?」
「 うん!ほな、また後でなー 」
と会話を交わして電話を切り、支払いを済ませて店を出る。
はよいかな、待たせるのはな。とバイクを走らせる。
家にたどり着けば、既に待っていた。
「 あ、平次きた。結構早かったな?」
そんな声に笑みを浮かべ、急いできたんやから、当たり前やろ?と言ってみせる。
「 ほんま?ありがとう。じゃ、行こ ! 」
その眩しい笑に目を細めつつ、頷いて和葉を乗せ、走らせる。
しかし、道中で、(名前)と、(名前)の彼氏を見かけた。
けど、あっちは気づいてないみたいや。
顔を逸らしながら、信号が変わればまた走り出す。
ショッピングモールについて、バイクを止め、中に入る。
「 めっちゃ涼しいけど、えらい人やな...」
「 ほんま。出来立てやからちゃうん?」
めっちゃ広いし、と付け加えたのに頷いて。
同意をしながら、きょろきょろ見回して歩く。
案内板の前に来て。ほな、どこから行くか?と首をかしげて問いかける。
ここ、と和葉が指さした場所に頷きながら、歩き出した。
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作者名:あやせ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/home
作成日時:2017年8月5日 1時