【名探偵コナン】珈琲と砂糖とミルク【服部平次】 (ページ15)

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砂糖じゅうさんこめ。ページ15

「 ... って言われたんやけど、二人の邪魔したくないし、お断りしといて。」

今は、カフェに二人でいた。

...誰かって、平次と。

眉を寄せながら、グラスを傾ける。

和葉に誘われたものの、ダブルデートは流石に気まずかった。

一旦了承してしまったが、それは無しで。と眉を寄せながら。

「はぁ？何や、楽しみにしとったで？」

と眉を寄せる姿にごめん、と謝りながら。

だって、２人を見ていると、要らん事口走ってしまいそうで、怖かった。

それだけは... 避けたかった。

「ごめんな、和葉にまた後からいうとく...」

それだけ紡げば、氷と氷がぶつかる音。

...しばらくの沈黙。

実際はそんなに黙っていなかったのもしれない。
でも、その沈黙は重すぎて。

しかし、それを壊すようにタイミング良く鳴った携帯。

画面を見る前に出て。

「あ、(名前)？もーちょっと掛かりそうやわ...でも時間ぎりぎりには着くと思うから、また後でなー」

要件を聞き分かったと頷いて、切る。画面を閉じて、鞄にしまう。

「ごめん、平次。私、先行くわ。」

これ、と代金を置き、立ち上がって椅子をなおす。

あぁ、この間までは私の方が置いていかれていたのに。

そんなことを考えながら、歩き出す。カフェの扉を開けて外にでる。

...でも、どうしようもない罪悪感がぐるぐると駆け回っていた。

なんで...

気にする、事、ないやんか ...

そう言い聞かせながら、約束の場所へ急ぐ。

結構人の賑わう街。ぶつからない様に歩きながら、向かう。

やっと辿り着いて、周りを見回す。まだ、来ていないようだった。

よかった、なんて安堵しながら息を吐いて。

近くのベンチに腰掛ける。ショッピングモールで、何見よーかなー、と画面をスクロールしながら待つ。

「よっ、ごめんな、待たせて。」

そんな声が聞こえて顔を上げる。ふるふると首を振り、大丈夫、なんて答えて。

「ほな、行くかー！」

と元気の良い彼の後ろを歩いていく。雑貨屋とか色々見て回りたい、なんて、考えながらも彼も楽しめるところって...ゲーセンとか、と眉を寄せる。

「なー、あんたはどこ行きたいん？」

と首を傾げながら問いかける。気を使わせてばかりは、と眉を下げながら。

「ん、俺か？別に気にせんでええで、(名前)と出かけるんやったらどこでもええわ」

とさらりと答えるから、少しだけ恥ずかしくなった。

...まぁ、また、着いたら決めよう、なんて考えながら、向かった。