どーも、盈月靂です Ⅱ【2j3j】 (ページ1)

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すれ違いページ1

*side盈月

♪〜♪〜

『ふわぁ……もうこんな時間じゃん…二人は…まだ寝てる。忙しいっつってたし寝かせといてあげよ』

午前５時３０分。

僕の朝は意外にも健康的だ。
今日は新人さん達に挨拶をしに行きたかったから、昨日は３人で夜ふかししたというのにいつもより目覚めが良かった。

そっとメモ帳に〈二人ともおはようございます。今日は本社に行ってくるので、僕のことはお気になさらずゆっくり休んでくださいね。〉と記して、身支度を整える。

１時間ほどで諸々の支度が終わり、最寄りの駅に向かった。

お、来月あのバンドのライブあるんだ…翔さん誘おっかなぁ、なんて呑気なことを考えながら気づけば本社に到着していた。

「あ、おはようございます！盈月さんもう来られてたんですね」

『おはようございます〜。今来たとこです。流石に早かったですねｗ反省反省』

「いえいえ、遅刻するより早いほうがいいですからｗまだ新人さんは来られてないので配信部屋とか自由に使ってもらって構いませんよ！」

『ふふｗｗマネさんあざーっす！』

さて。とりあえずパソコン使わせてもらおうか。

『…すげぇ〜まだトレンド入ってんじゃん』

#ヴァ部オフコラボ
“ホテルキャス”"盈月楽しそう"
　

カタカタとキーボードを操作して久しぶりにエゴサをした。ここのところタグ巡回も出来てなかったな、と思ってＦＡや僕へのメッセージにいいねを押していく。

一時間くらいしたとき、ふととあるツイートが引っかかった。

aaa@

レキントから見える盈月は、同時に二人いる
ってことは…もしかして過去と未来じゃなくて、別の世界線の二人ってこと…？

『…んぇ、なに…？誰かの企画？』

思えば、最近周りの人達と会話が噛み合わないことが増えた。

兄貴には「あの男の子、昔の靂だよね？」と。
葛葉くん達には「あの配信本当に見えねぇの？」と。

僕には何一つ心当たりがなくて、適当に流していたけどここまで来るとただの勘違いではないんだろう。

「盈月さーーん！新人さんたち来られましたよ〜！」

『……はーい』

「…顔色悪いですけど大丈夫ですか？体調悪かったりします？」

『あ、いえ！元気有り余ってるんで！！あはは！ｗｗｗ』

マネさんに余計な心配をかけたくないのと、初対面の後輩に頼りない姿を見せられないプライドとで、心と裏腹ににっこり笑って見せる。

知らない自分への恐怖と心細さは胸の内にしまって。

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