大丈夫だよ。

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side.涼介



しばらくして、山中さんが楽屋に入ってきて、雄也からまだ腰が痛むこと、本番前に"あれ"をしておきたいと言うことが伝えられた




その時はまだ"あれ"の正体がなんなのか俺は知らなかった




その後、リハを終えたメンバーが楽屋に戻ってきて、いつも通りの賑やかな楽屋で俺のテンションも少なからず上がっていた




すると、本番の2時間前になって急に雄也がマットに寝転がるように伝えてきた




素直に従って寝転がると、山中さんが何かを持って楽屋に入ってきた




ちょっと待て、あれ見た事あるぞ･･･




はっ！確か前回腰を痛めてライブ中に動けなくなった時、ライブ後に行った病院でやった注射っ！




涼「やだやだやだやだ、聞いてない！離して！」




もう思い出した時には既に遅くて、雄也が太ももの上に跨っていた。




雄「ごめんな、ちょっと頑張ろうな」




涼「っやだ、まって、ほんとにやだｯ、」




光「山田、これ頑張ったらライブ中に苦しまなくて済むから、な？」




周りのメンバーも知っていたのか、冷静に俺を説得しながら体を抑えてくる




薮「ファンの子に辛そうな姿見せたくないだろ？」




普段ならファンという言葉を出されたら何も言えなくなってしまうが、この注射の痛みを知ってしまっている俺は




涼「痛くても頑張って隠すから、っお願い、注射はやだっ、ｸﾞｽｯ」




とボロボロと泣きながら抵抗を続けた




すると、痺れを切らした雄也が




雄「山中さん、ごめん、もうやっちゃって？俺ら抑えとくから」




なんて冷酷な言葉を発した

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