大丈夫だよ。

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side.薮



事務所から30分ほどした所にある病院に来た。



ここは何かとお世話になっている病院で



いつも裏口から入れてもらえるし、



山田のこともよく知ってくれている。





ふと後ろを見ると座席を少し倒して、毛布に包まりながら寝ていた山田




薮「裕翔、俺 受付行ってくるわ」



裕「ん、お願い、やま起こしとくね」





＿＿＿＿＿＿____

side.裕翔



車に乗ってすぐにやまが俺の服をちょんちょんと引っ張った。



裕「ん？どーした？」



涼「･･ちょっとだけ寝てもいい？ｽﾞｽﾞ」



なんて鼻を啜りながら上目遣いをするやま



あまりの可愛さにふふっと笑いながら座席の背もたれを倒してあげると





涼「･･･なに、」



ってちょっと不機嫌になりながらも俺の手を掴んで身体を横にした。



しばらくするとスースーと寝息が聞こえてきたので、



少しずり落ちた毛布をやまを包むようにして掛け直してあげた。




でも、寝れたのもほんの20分ほどで、



薮くんが受付に行ってくれている間に





裕「やまー？病院着いたよ、起きてー」




俺がそう言うと、眠りが浅かったのか


すぐにやまの大きな目がぱちっと開いた





涼「･･ん、、病院･･？」




裕「うん、そうだよ、今薮くんが受付してくれてるからね」




涼「ん、･･･はぁっ、」



辛そうなやまの頭を撫でてあげていると、薮くん帰ってきた

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