いつもそばにいて　～Sakurai～ (ページ2)

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第一話ページ2

父「今日はお見合いだな。」

A「…そうですね。」

母「気に入るといいわね。」

A「…はい。」

あたしは、天宮A。

天宮財閥の天宮拓郎の一人娘です。

でも、お金持ちだからって、満足できるわけじゃないんです。

だって…自由がない。

あたしは女の子なのに、もう24なのに、初恋をしたことがないのです。

仕事も、恋も、学校も、全部全部親に決められて。

まるで、生まれた時から鎖でつながれているよう…。

誰か…たすけて…。

もう、こんな家…いやだ。

誰か…。

母「A？！」

父「A!!どこいくんだ!!」

A「にげださなきゃ…!!」

逃げなきゃ…逃げなきゃ…!!

こんな鎖、引きちぎってやる。

あたしだって一人の人間だもん。

自由に生きる権利は、あるでしょう…？

あたしは、ある路地裏へたどり着いた…。