［amtk］お月様と彼女さん

#嫉妬 ページ14

☽･:*


「ただいま」

『あ、おかえりなさい！』





いつもはにっこり笑ってもう一度ただいまと言ってくれるはずが今日は素通りだ。


まだ喉痛いのかな…









どさっ









え？







今の状況を説明しよう。
翔太くんに床ドンされてるなうだ




『どうしたの…？』





私の両手首を片手でをがっちりとつかみじっと睨んでくる。





「今日さぁ、何してた？」


妙に間延びした口調が逆に恐怖を煽る。



私が答える前に口を開いた。


「男と、遊んでたよねぇ楽しそうに」




『あれは…幼なじみ、で……』


「幼なじみ？仮に本当にもしそうだとして男女で出かけるとかデートでしょ？」



手首をつかむ手がだんだんキツくなる。




『あの子、結婚してるからっ……』




「結婚してるからって安心できるのかなぁ」





『っ……』




いつにも増して優しい声が逆に怖い

いつもと違う翔太くんで泣きそうになる。





「俺のこと嫌いになったの？」



生ぬるいものが頬を伝った




「っ、あ…ごめん。怖かったよね、ごめんね」



私が泣き出したのに気づき慌てて謝る翔太くん。




『翔太くんっのこと、嫌いになるわけ…ない、じゃんっ』



「う、うん。ごめんねそうだよね。ちょっと嫉妬しちゃって」



『怖かったっ……』


「ごめんねぇぇぇ」









もうナチュラルサイコパス彼氏を嫉妬させないと心に決めたAだった。

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