８８ 真意 ページ38
隆「…真司郎から渡された。」
あ「………。」
真司郎が…渡してくれたんだ…。
隆「…俺に…作ったの？」
あ「…うん。」
隆「…本当なんだ…。」
あ「ごめん…。ずっと言えなくて…。」
隆「謝ることはないよ。」
隆「てっきり真司郎にかと思ってた…。」
隆「でもどうして俺に…？」
あ「ほら、マフラーくれたでしょ？そのお返し。」
隆「…それだけ？」
あ「…え？」
隆「あぁ…ううん！何でもない！ありがとな！」
あ「うん…！」
そう言うとにっしーはその手袋をはめた。
隆「ははっ…笑見てここ。」
指をさした所を見ると、直したところが少し目立っていた。
あ「…ふふっ笑」
隆「じゃあ俺、自分のを一生懸命縫ってたんだな！笑」
あ「そうだね笑」
隆「ふふふっ笑」
手をパーにして笑顔で手袋をよく見てるにっしー。
あ「どうしたの？笑そんなに笑顔で。笑」
隆「いや、嬉しいなーって思って。」
隆「俺、これめーっちゃ大事にする。」
私を見つめ微笑んでそう言った。
あ「………。」
胸がキュってなった。
あ「してくれないと困る。」
隆「あっ、それ俺が前に言ったセリフ！笑」
あ「あっ、覚えてた？笑」
あ隆「ふふっ笑」
隆「帰ろっか…！」
あ「千晃ちゃんは…？」
隆「先に帰ったよ。だから大丈夫。」
あ「…うん。」
隣を歩くにっしーのその手を見ると私の作った手袋がある。
それがどんなに嬉しいか。
嬉しくて嬉しくて、泣きそうになった。
隆「ねぇ、聞いてる？」
あ「…あっ…うん。」
隆「…目…赤くない？」
あ「…い、いや…ゴミが入っただけだから…。」
付き合った訳でもないけど…
こうやって二人で歩けるだけで…
嬉しいんだなぁ…。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 391人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうレイ(プロフ) - コメ失礼します！(´；ω；`)読ませてもらってるのですが心にグッと来ます。これからも頑張ってください！ (2017年12月30日 1時) (
レス) id: 778ec447fc (このIDを非表示/違反報告)
♪aya♪(プロフ) - あやねさん» 遅れてすみません汗コメントたくさんありがとうございます！更新遅いですが頑張ります！ (2017年11月23日 18時) (レス) id: 6f70000b85 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 更新希望してます (2017年10月12日 0時) (レス) id: c0ae6cec7c (このIDを非表示/違反報告)
あやね - お忙しいとは思われますが更新お願いします!! (2017年9月11日 22時) (レス) id: c0ae6cec7c (このIDを非表示/違反報告)
あやね - もぅにっしー気づいてよ!!ってめっちゃつっこんじゃいます笑 わたしこの小説に依存しちゃってます笑 これからの展開が楽しみすぎです!! (2017年8月27日 10時) (レス) id: c0ae6cec7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：♪aya♪ | 作成日時：2017年5月22日 5時
