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天使は嗤う ページ8

生命を啜る音が聞こえる。

それは森の奥深く、鳥たちの巣が密集していた所から聞こえてきていた。

木々の間から覗くとそこには大きな蜘蛛型の悪食が3体。

巣に捕まり、逃げられずに足掻く鳥たちの姿が見えた。

1ぴきの蜘蛛がその鳥に近付くと、その小さな体に噛みついた。

鳥は苦しそうに痙攣し、ピクピクと動く。

そして、やがて動かなくなった。

それに続くようにズズズッと鳥の中身を啜る下品な音が鳴り響く。

蜘蛛型の悪食は生命体の中に毒を流し込んで、中の臓器や骨を溶かしてからその中身を啜る習性がある。

それから、奴等の6本足の先端は剣の様になっており、それだけで殺傷可能だ。

しかも、毒まで出てくる仕様。

それが、3体もいる。

何とか相手の戦力を分散させて、一対一で戦わせたい。

しかし、

「敵...敵...フフフフ...血が...滾るぅ...」

ドクツルタケの様子がおかしい。

何と言うか、顔が宜しくない。

この状況で恍惚した笑みを浮かべ、口からは涎が垂れかけている。

嫌な予感を感じてAとシロがドクツルタケを止めようとしたが、それより早くドクツルタケが飛び出していった。

「アハハハハハッ迎えに来たよぉ!!

天国に連れて逝ってあげるぅ!!!」

彼の翼から抜け出た羽根が巣に引っ掛かる。

しかし、彼自身は張り巡らされた巣に引っ掛かる事なく神速の速さですり抜けていく。

そして、近くにいた蜘蛛を巣ごと両断した。

赤黒い鮮血を吹き出しながら、胴と頭が決断された。

ブシャッと勢いよく跳ねたそれは、純白の天使を紅く染め上げた。


天使の笑顔が狂喜に歪んでいく。

続いて彼は大鎌を軽く払って蜘蛛の足を切断した。

ギイイイイイイ!!!

蜘蛛の耳障りな悲鳴が辺りに響く。

それを聞いて興奮したのか彼の息使いが荒くなった。

足を失った蜘蛛は自ら作った巣に引っ掛かり、芋虫の様に足掻いていた。

「滑稽過ぎて涙が出ちゃうよぉ」

大鎌を振り回しながら、ケラケラと楽しそうに彼は嗤っている。

そんな彼の背後に襲いかかる残された蜘蛛。

しかし、彼に襲いかかる直前動きをぴたりと止めた。

「あれ?どうしたの?俺を殺さないの?

あぁ...殺せないのかぁ」

彼が振り向いて蜘蛛に笑いかけた直後、


2匹の蜘蛛とその周囲が引き裂かれた。

木々に血が飛び、体はバラバラに引き裂かれていく。

彼は何もしていない。
ただ、裂かれ行く蜘蛛を眺めて嗤っていた。


「あはっ」


それはそれは楽しそうに。

それは意図せずに→←スカイアラ



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しあ。(プロフ) - カエンタケ先輩ぽいの崖にあっ…(・ω・) (7月11日 14時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - すみません打ちミスです。でもありがとうございます!! (7月3日 21時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - 返信が遅れてしまい申し訳御座いません。トリガブトとは恐らくトリカブトかと思われます。トリカブトならちゃんと出ていますよ! (7月1日 20時) (レス) id: d6627a81ed (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 続き期待します!! (6月30日 19時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - トリガブトっていう植物があるんですけど、登場しますか? (6月30日 18時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルヴァンネ | 作成日時:2018年6月13日 2時

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