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赤い勲章 ページ46

暗闇の中でドクツルタケの手を取った。

それは確かに感触があって、暖かかった。

その手に引っ張られるようにしてAは目を覚ました。

「...マスター!」

横からあの声が聞こえた。
Aを得体の知れない何かから助けてくれた声が。

ドクツルタケ...

彼はAの手を握り、泣きそうな顔で笑っていた。

おはよう。と返すとすこし間を置いて彼も返してくれた。

「マスター...ごめんなさい」

別に彼が謝ることじゃない。解決の難しい問題に当たったら無理をしてしまうものだろう。

「それもだけど、その...マスターの目...」

目?
Aは園長室に取り付けられた洗面所へ行くとそこの鏡を見た。


_______赤い。


正確には右目だけ。
オッドアイのように左右非対称になっていた。

「あのね...そうなっちゃったのは...俺の霊界霊力の影響...なんだって。
もしかしたらもう2度と戻らない...かも...

本当にごめんなさい...」

いや、これは自分の自業自得だ。
霊界のリスクを知っておきながら、自分は霊界へ行ってしまったのだから。

それに、別に嫌ってわけじゃない。
ドクツルタケを助けたって言う勲章みたいでなんか良いじゃないか。

そんなAの心を露知らず、ドクツルタケは俯いていた。

Aはドクツルタケに明るく声をかける。

助けてくれてありがとう。と。

霊界はともかく、自分がこうして起きていられるのはドクツルタケのおかげなのだ。

まぁ、自分の夢の中の出来事なのでドクツルタケには分からないだろうが。

現に彼は礼を言われたことが理解できずにキョトンとしている。

Aは自分が見た夢の内容を話した。

恐ろしい何かが自分に抱きついてきたこと。
それは、自分を【ノエル】と呼んでいたこと。

そして、自分はドクツルタケに助けられたこと。

「...!?」

するとドクツルタケは目を見開いて、言葉を失っていた。

話を聞くと、彼も同じ夢を見たと言う。

Aが黒い何かに捕まり、悲鳴をあげながら皆の名前を呼んでいたところを見ていたらしい。

しかし、そんな光景を見てはいられず、持っていた大鎌で切り裂いたのだとか。

「生々しいな、とは思ってたけどまさかマスターも同じ夢を見ていたなんてね...」

でもあまり驚いてはいなかった。

繋がっているような、そんな気がしていたのだから。

それを言うと彼は嬉しそうに笑った。

「もしそうなら俺すごく嬉しいよ」

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しあ。(プロフ) - カエンタケ先輩ぽいの崖にあっ…(・ω・) (7月11日 14時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - すみません打ちミスです。でもありがとうございます!! (7月3日 21時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - 返信が遅れてしまい申し訳御座いません。トリガブトとは恐らくトリカブトかと思われます。トリカブトならちゃんと出ていますよ! (7月1日 20時) (レス) id: d6627a81ed (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 続き期待します!! (6月30日 19時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - トリガブトっていう植物があるんですけど、登場しますか? (6月30日 18時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルヴァンネ | 作成日時:2018年6月13日 2時

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