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人間なのだから ページ44

にっこり
そんな擬音が似合いそうな恐ろしい笑顔。

日三大全員がその笑顔を浮かべていた。

シロはどうしていいか分からずにオロオロとしていた。

「主」

いつもより威圧のあるドクウツギの声。
それは、確かめるまでもなく説教する時の声だ。

いつもはこっちが怒るのに...

「何故霊界に行った?何故我らを呼ばなかった?」

笑顔が怖すぎてまともに顔を見ることができない。横目でシロに助けを求めるもシロは顔を反らしてAを見捨てた。

「主様。ちゃんと顔を上げてください」

ドクゼリに言われてゆっくりと顔を上げると、そこには笑顔ではなく、無表情の日三大が立っていた。

「主君。その調子ではいつか死んでしまいますよ。貴方は『人間』なんですから」

分かっている。

トリカブトのその言葉は今まで何度も聞いてきた。

死ぬかもしれない。
だから何だって言うんだ。


『そんなんじゃ園長は続けられない!』


Aの口から出た言葉。

その時、Aと誰かの声が重なった。

聞いたことの無い少女の声。

そして、シロたちは目を見開いた。
一瞬だけAがその見知らぬ少女になったから。

目のつり上がり方、言葉のトーン、仕草。

それら全てがAに似ていた。

「誰だ...?」

トリカブトのが思わず声を洩らす。

しかし、それに気づいていないAはトリカブトの言葉に疑問を抱く。

「あ、あぁ...いえ、なんでもないんです...」

首を軽く横に振って彼はAを視界から外す。

「...主が、そう言うならこの話は一旦無しにしよう」

ドクウツギがボソリと呟いた。

「ドクウツギ様!?」

「良いのだドクゼリ!
...我らが止めたとしても主は止まらないだろうからな」

自分に言い聞かせるようにドクウツギは小さな声で言った。

「主。今日はもう部屋へ戻りなさい。
...皆もそろそろ休むとしよう」

さっきとは一転優しい笑顔で告げるとAたちを図書室から出るように諭す。

Aはドクウツギたちの変化に戸惑いつつも彼らが休んでくれるなら、と園長室に戻っていった。

「日三大の皆様」
「...どうした?」
「私は一度本部へ戻ります」
「主様と重なって見えたあの少女の事ですか...?」

「はい...見間違いにしてはやけに現実味があると言いますか...園長制服を着ていらしたので園長の履歴を探ればすぐに該当するかと思います」

「そうか...シロ」
「何でしょうか?」

「貴様も...無理はするなよ」

「...心得ておきますよ。トリカブト様」

悪夢寄生→←園長の為に



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しあ。(プロフ) - カエンタケ先輩ぽいの崖にあっ…(・ω・) (7月11日 14時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - すみません打ちミスです。でもありがとうございます!! (7月3日 21時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - 返信が遅れてしまい申し訳御座いません。トリガブトとは恐らくトリカブトかと思われます。トリカブトならちゃんと出ていますよ! (7月1日 20時) (レス) id: d6627a81ed (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 続き期待します!! (6月30日 19時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - トリガブトっていう植物があるんですけど、登場しますか? (6月30日 18時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルヴァンネ | 作成日時:2018年6月13日 2時

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