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園長の為に ページ43

日はとうに暮れ、満天の星が夜空を覆っていた。

月が照らす中、Aは目を覚ました。

全身が重い。鉛をつけているかの様に。

頭だけを動かして周囲を見た。

Aの傍らの棚の上には濡れたタオルと温くなった水の入った水桶。

机の上には山積みになった書類。
そのイスにはドクツルタケが机に突っ伏して眠っていた。

接客用のテーブルにも山積みになった書類。
それとセットで置かれたソファにはトウアズキが横になっていた。

手分けして書類を片づけていたのだろう。

2人には掛け布団がかけられていた。

重い体を起こして、2人に近寄る。

2人の整った顔には酷い隈ができていた。
心なしか髪も乱れていた。

慣れない事を無理にさせてしまっていたのだろう。

そんな2人の頭を軽く撫でてから、Aは少し霊力を流した。

霊力を精霊に流すと傷を癒す事はできないが疲労を癒す事はできる。

霊力を流すと、とたんに2人の顔が綻びた。
寝息も安らかになっていく。


すまない_______ありがとう。


Aは心で2人に謝罪と感謝を述べると重い体を動かして、日三大とシロを探しに部屋を出ていった。



「うぅ...ん...マスター...?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「もうお休みなさって下さい!」

「嫌です!私たちが今できることをやるんです!」
「幽体だから疲れを感じないしな」
「何ならそなたが休んだらどうだ?我らに付き合いっぱなしで我らより疲れているだろう」

図書室から聞こえる聞き慣れた声。

Aは音を立てないように少しだけ図書室の扉を開けて中の様子を見た。

日三大とシロが様々な図鑑と書類の束を囲んで話し合っていた。

「私は大丈夫ですよ...!こんなのでへばっていては『本部のシロ』の名折れですから!」

「シロ様...だからと言って私たちの調査について来なくても良かったんです。今までいくつ回ったと思っているんですか?確実に20の世界は回りましたよ。それなのにいつも無理して...『ヌヌイ』では危うく大怪我するところだったじゃないですか!」

申し訳ございません...と耳を垂れるシロ。

その体はボロボロで白いはずの毛並みが黄ばんでいた。

よく見ると日三大の体が前より透けているように見える。


自分は、皆に苦労をさせてしまっ


その時Aの体がふらつき、その拍子に図書室の扉が音を立てる。

勿論彼らがそれを見逃す筈もなく、驚いた声でAを呼ぶのだった。

人間なのだから→←役割



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しあ。(プロフ) - カエンタケ先輩ぽいの崖にあっ…(・ω・) (7月11日 14時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - すみません打ちミスです。でもありがとうございます!! (7月3日 21時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - 返信が遅れてしまい申し訳御座いません。トリガブトとは恐らくトリカブトかと思われます。トリカブトならちゃんと出ていますよ! (7月1日 20時) (レス) id: d6627a81ed (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 続き期待します!! (6月30日 19時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - トリガブトっていう植物があるんですけど、登場しますか? (6月30日 18時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルヴァンネ | 作成日時:2018年6月13日 2時

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