助けなきゃ ページ35
それからすぐに私達は部屋を飛び出して、結界の札を探し始めた。
『紫水！匂いで分かる！？』
｢はい！大体の位置は分かりました！！｣
『よし！近いところから教えて！！蒼葉と颯魔は、的場さん達を追って！！』
｢分かった！｣
そして、私達はそれぞれに別れた。
紫水の誘導で、どんどん札を剥がしていく。だけど、この屋敷は広くてなかなか片付かない。
『あと何個なの……？早くしなくちゃ……！』
｢穂ノ目様！あと10個でございます！安心してください！どれも近い位置にあります！｣
紫水が言ったように、札はとても近い位置にあり、すぐに剥がすことができた。あとは、あの子達を見つけるだけ……！！
紫水の案内で、急いでその場に向かう。
私達が着くと、三人はとてもボロボロだった。
｢おやおや穂ノ目さん。もう来ちゃいましたか。今封印しようと思っていたのに。｣
『私の家族に、手を出すなー！！！』
そう言って、私は的場さんの懐にぶつかった。その拍子によろけたのを見計らって、私と紫水は三人の前に立つ。
『三人とも大丈夫！？』
｢穂ノ目、何か策があるなら言え。俺らは大丈夫だ。｣
『っ……でも…！』
｢いいから言え！｣
颯魔……。私がやろうとしていることは、その怪我じゃあなたが危険なの……！
でも、その颯魔の気迫に負け、私は指示を出した。
『颯魔！！烏に変化して外へ！！』
そう言うと同時に颯魔は変化し、窓ガラスを割り外に出た。
『皆はそれに乗って！私は的場さんを抑えるから！！』
｢ですが穂ノ目様……！！｣
『いいから行って！』
私は紫水を蒼葉の方に放り、前を向いて的場さんの式に札を投げたり、陣を書いて的場さんを攻撃したりもした。
皆が颯魔の背に乗ったところで、私も乗ろうとしたら、後ろから誰かに殴られた。
｢あなたの力は強力すぎる……。｣
『ま……とば…さ……。』
｢貴っ様ァァァァッ！！｣
意識が朦朧とする中で、紫水と颯魔の怒鳴り声が聞こえる。
｢よくも穂ノ目様を！返せっ！！そんな汚い手で穂ノ目様に触るな！｣
｢やめな紫水！！今は一旦引くよ！颯魔！！出しな！｣
｢ですが蒼葉様っ！｣
｢いいから！！颯魔！｣
｢ちっ……！｣
うん……やっぱり蒼葉は分かってるね……。
今じゃなくていいから、私は大丈夫。その子を、帰してやって。元の居場所に。
｢やっと気を失いましたか。妖よりも手がかかる…。さて、どうやって迎え入れましょう。｣
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世界の髪飾り(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます！私も映画見てきました！父と母と3人で行きました！普段アニメを見ない母が見てみたいって言ってくれてすごく嬉しかったです！劇場でも夏目友人帳の世界を感じることができて感動しました！ (2018年10月10日 20時) (
レス) id: d6ecaec723 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - はじめまして！とても読みやすくて雰囲気もとっても好きです！これからも楽しみにしています！これからの更新もお待ちしております！ (2018年9月20日 14時) (レス) id: 3cecd56ad6 (このIDを非表示/違反報告)
夏目大好きヤンデレ探偵 - とても続きが気になる (2018年8月17日 22時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 支葵美乃さん» わざわざコメント、ありがとうございます。オリフラ外したと思っていたので、指摘して頂きありがとうございます！ (2018年5月24日 15時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
支葵美乃 - 夏目友人帳、大好きなので読んでいてとても楽しかったです！更新、頑張って下さい！！あと、オリフラ外した方が良いと思います…。 (2018年5月24日 15時) (レス) id: 48e064e18b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍夜 | 作成日時：2018年5月23日 23時
