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第四拾伍話 ページ49

その後、私が涙を拭いながら禰豆子ちゃんに箱に入るよう促しているうちに、御息女様たちが御館様に今起きたことを話してくれた。


「ではこれで、禰豆子が人を襲わないことの証明ができたね。

炭治郎。それでも、まだ禰豆子のことを快く思わない者もいるだろう。証明しなければならない。これから。


炭治郎と禰豆子が、鬼殺隊とした戦えること、役に立てること。


十二鬼月を倒しておいで。そうしたら皆に認められる。炭治郎の言葉の重みが変わってくる。」


御館様に声をかけられ頭を垂れていた炭治郎は、その言葉を聞き、必ず自分達兄妹が鬼舞辻を倒すと声を張った。

だが、それは今の炭治郎にはできないから十二鬼月を一人倒すように御館様に言われ、顔を赤くしている。


それを見て、私は思わず笑みをこぼしてしまった。


炭治郎らしい真っ直ぐな言葉と、その心掛けはとても素晴らしいと思う。

でも、先急ぎすぎるのは良くないかしらね。


実弥さんの腕を手当てをしていた私は、笑いながらもその包帯をキュッと強く結んだ。


『御館様も仰いましたけど、あまり意地悪しないでくださいね。』

「…うるせェよ。」


小さく呟かれたその言葉を聞き逃すはずもなく、私は軽く実弥さんの額にデコピンをした後、禰豆子ちゃんの入った箱を背負う。


実弥さんが何か言うよりも早く、しのぶさんが炭治郎を蝶屋敷へ連れていくよう指示を出した。


「ちょっと待ってください!!その傷だらけの人に頭突きさせてもらいたいです!絶対に!禰豆子を刺した分だけ絶対に!!!」


連れて行こうとしてくれていた隠の人に叩かれながらも、柱に捕まりそう声を荒らげる炭治郎に、思わずため息がこぼれた。


頑固すぎるのも考えものね…。


そう思っていた時、どこからか炭治郎に目がけ石が飛んでいった。


「お館様のお話を遮ったら駄目だよ。」


石を飛ばしたのはどうやら無一郎くんらしく、彼に催促されて逃げるように去る隠の後ろを、一言『すみませんでした』と柱の皆様に謝った後追ったのだった。


「珠世さんによろしく。」


そんな御館様の言葉を聞いて、炭治郎はまた待ってくださいと言うも、運んでくれている人に再度泣きながら怒られ殴られていた。

他の人達は柱が怖いと思っているものね。

…確かに少し怖いかもしれないけど、良い人達なのになあ。


そんなことを思いながらも走り続け、無事に蝶屋敷へと到着したのだった。


「ごめんくださいませー!」

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masa - コスプレイヤーとして演じる程,隠がお気に入りです!闘える隠もいるはずと信じているので,この作品が大好きです!正に本編そのもの!東雲ちゃんも大好きです! (2021年1月7日 1時) (レス) id: 8a22c9168c (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 無限列車編、楽しみです!煉獄さんンンンン!!!!!!!! (2021年1月6日 0時) (レス) id: 5eabcf99e7 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - めっちゃさいっこうです!無限列車編はどうなるのか…! 煉獄さん生存ifであることを祈っています…! (2021年1月5日 14時) (レス) id: 241a1cc2c3 (このIDを非表示/違反報告)
天深 - とても好きな作品でした(;_;) (2020年1月24日 16時) (レス) id: 456e47df85 (このIDを非表示/違反報告)
すンず - めっちゃ最高!!頑張って下さい!応援しています! (2019年10月25日 19時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年10月6日 13時

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