第卅捌話 ページ42
悪気がないのがまた困りものね。
炭治郎のずれた発言にため息をつくと同時に、伊之助が怒り、誰よりも埋めてやると声を荒らげた。
そうしてなんやかんやあったが、無事に埋葬を終えて山を下ることになったのだが、善逸が正一くんを連れていくと言って聞かない。
嫌がる正一くんを見兼ね、炭治郎が善逸を気絶させた。
そこまでする必要があったかは知らないが、こうなっては仕方ないだろう。
それから少し汚いが、鴉が藤の花の香袋を吐き出し、清くんに渡したのだった。
｢本当にありがとうございました。家までは自分たちで帰れます。｣
『…うーん、君達も疲れているだろうし、私が送るわ。何より、心配だしね。』
｢いえいえ！大丈夫ですよ。お気になさらないでください。｣
『こういう時、子供は甘えていいのよ。それじゃあ、私がこの子達を送ってくるから、炭治郎たちは先に行ってて。』
｢ああ、分かった。｣
そして一度わかれ、私は清くんを背負い、三兄弟と共に家をめざした。
三人とも疲労が目に見えるから、着いてきて良かったわ。
｢Aさん、もうここまでで大丈夫です。もうすぐそこですので。｣
『そう？わかったわ。これからも夜道には気をつけてね。』
｢はい。色々とありがとうございました。｣
そう言って深々と頭を下げた三人に、持っていたキャラメルを手渡して手を振りながら御影の案内の元、藤の家へと向かった。
｢はい…。｣
『あ、夜分遅くに申し訳ありません。』
｢鬼狩り様でございますね。他の皆様もご到着しております。どうぞ…。｣
お婆さんに着いていくと、着替えた後に炭治郎達のいる部屋へと通された。
どうやら私が来るまで待っていたらしく、三人はお膳の前で正座していた。
『遅くなってごめんね。食べてて良かったのに。』
｢いいんだよ。それに、ご飯は皆で食べた方が美味しいだろう？｣
そう言った炭治郎にありがとうと伝えて、私達はご飯を食べ始めた。
勢いよく食べていく伊之助を見ていたら、炭治郎の食べ物にまで手を出し、お腹がすいていると勘違いされ、癇癪を起こす。
挑発したいのだろうけど、炭治郎は心底優しい人だから、そんなのじゃ挑発にすらならないのになあ…。
そんなことを思いながらも、四人で食べた食事はとても美味しかった。
その後お婆さんがお医者様を呼んでくださり、揃って診察を受けたところ、四人共肋が折れていた。
私は一本だけだったけど、まだまだ未熟な証拠ね。精進しないと。
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masa - コスプレイヤーとして演じる程,隠がお気に入りです!闘える隠もいるはずと信じているので,この作品が大好きです!正に本編そのもの!東雲ちゃんも大好きです! (2021年1月7日 1時) (
レス) id: 8a22c9168c (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 無限列車編、楽しみです！煉獄さんﾝﾝﾝﾝ！！！！！！！！ (2021年1月6日 0時) (レス) id: 5eabcf99e7 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - めっちゃさいっこうです！無限列車編はどうなるのか…！ 煉獄さん生存ifであることを祈っています…！ (2021年1月5日 14時) (レス) id: 241a1cc2c3 (このIDを非表示/違反報告)
天深 - とても好きな作品でした(;_;) (2020年1月24日 16時) (レス) id: 456e47df85 (このIDを非表示/違反報告)
すﾝず - めっちゃ最高！！頑張って下さい！応援しています！ (2019年10月25日 19時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍夜 | 作成日時：2019年10月6日 13時
