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第廿伍話 ページ29

どうしたものかと狼狽えていたら、もううどんは出来上がったらしく、私の手に山かけうどんが渡された。


が、炭治郎の分を禰豆子ちゃんのだと勘違いした店主が、うどんを食べないつもりでいると思い怒りだしてしまった。

鬼は人のご飯は食べないし、どうしたら…早く私のうどん食べて、炭治郎の分を食べてしまうのがいいだろうか……。


炭治郎……早く戻ってきてえ……。


困り果てていたところに、やっと炭治郎が戻ってきてすごい勢いで箸をもらい、うどんを平らげた。

勢いがよすぎてびっくりしたが、炭治郎があまりにも早く食べてしまうもので、私も急いで平らげる。


「ごちそうさまでした!!おいしかったです!!」

「わかればいいんだよわかれば!!」


あの店主さんも元気だな…。

そんなことを考えながらも、炭治郎とともに禰豆子ちゃんの手をつなぎながら歩く。


「ごめんな禰豆子。置き去りにして…。Aも見ててくれてありがとう。」

『それはいいけど、炭治郎、いったいどこに行ってたの?それに、今はどこに向かってるの?』

「ああ、実は…おうっ。」


炭治郎が説明を始めようとしたあたりで、禰豆子ちゃんが私達の手を引いて立ち止まった。

どうしたのかと顔を見れば、どこか一点を睨みつけていて、そちらを見やる。


するとそこには、見知った顔があった。


『あれ、愈史郎じゃない。どうしたの?』

「え?Aはあの人と知り合いなのか?」

『炭治郎こそ、愈史郎のこと知ってるの?』


お互い頭の上に疑問符を浮かべていたが、早くしろと愈史郎の圧が来たため、炭治郎に話を進めるように促す。

どうやら、今から珠世様の元へと向かうらしく、それで待っててくれていたらしい。


「目くらましの術をかけている場所にいるんだ。辿れるものか。それより、鬼じゃないかその女は。しかも醜女だ。」


しこめ……しこめ?醜いってこと?誰が?

私か?私なら確かに顔が整っていないかもしれないけど、今ここで言うことかしら?前から会っているのに?


ん?待てよ?さっき鬼って言ってたから、まさか…


禰豆子ちゃんのこと!!?


「醜女のはずないだろう!!よく見てみろこの顔立ちを!町でも評判の美人だったぞ禰豆子は!」

「行くぞ。」

「いや、行くけれども!醜女は違うだろ絶対!もう少し明るい所で見てくれ!ちょっとあっちの方で!」

『炭治郎落ち着いて……!ああもう!愈史郎も謝りなさい!』

「ふん!」


手に負えない…助けて珠世様……。

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masa - コスプレイヤーとして演じる程,隠がお気に入りです!闘える隠もいるはずと信じているので,この作品が大好きです!正に本編そのもの!東雲ちゃんも大好きです! (2021年1月7日 1時) (レス) id: 8a22c9168c (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 無限列車編、楽しみです!煉獄さんンンンン!!!!!!!! (2021年1月6日 0時) (レス) id: 5eabcf99e7 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - めっちゃさいっこうです!無限列車編はどうなるのか…! 煉獄さん生存ifであることを祈っています…! (2021年1月5日 14時) (レス) id: 241a1cc2c3 (このIDを非表示/違反報告)
天深 - とても好きな作品でした(;_;) (2020年1月24日 16時) (レス) id: 456e47df85 (このIDを非表示/違反報告)
すンず - めっちゃ最高!!頑張って下さい!応援しています! (2019年10月25日 19時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年10月6日 13時

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