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第廿参話 ページ27

蒐集品を見た瞬間に、炭治郎の周りの怒りの色が濃くなった。

そして、炭治郎の足元からまた鬼が出現する。


それを避けて壁に刺さったところを斬るも、鬼の逃げが速くまた外してしまう。


『っ!炭治郎!壁!』


その声で炭治郎は鬼の攻撃を避けるが、避けた先にも鬼が出て、しまいには背後を取られてしまった。

咄嗟に動こうとしたら、それよりも早くに禰豆子ちゃんが鬼の顔を蹴った。


禰豆子ちゃんは箱から降りると、和己さんと女の人にそっと触れる。


"人間は皆家族"


鱗滝さんのその暗示が、聞いているのかな。


それから禰豆子ちゃんは、もう一人の鬼へと攻撃を仕掛けた。


「禰豆子!!深追いするな!!こっちへ戻れ!!」


そう言われ、素直に戻ってくる禰豆子ちゃん。途中鬼に邪魔をされたが、それを華麗に避けていた。

…さすが鬼になってしまっただけあって、身体能力は跳ね上がっている。


鱗滝さんの言う通り、頼っていいんだよ、炭治郎。君達は守り、守られの関係だ。


悩む炭治郎に声をかけようとしたら、炭治郎の足元に沼が広がった。


『炭治郎!』

「禰豆子、A、俺は下に行く!!二人を守ってくれ!」

『…いや、私はやりたいことがあるから、一緒に沈む!!』


禰豆子ちゃんなら、ちゃんと二人を守ってくれる。それにおそらく、鬼は私達を先に殺そうとしている。

だから、下に二人行っても支障はない。


私が沼の中に入った理由は、里子さんの遺品を探すため。

炭治郎なら鬼を倒せる。私が心配せずとも大丈夫。


せめて、和巳さんに里子さんの物を返してあげなきゃ。和巳さんも、里子さんも、浮かばれない。


この沼、重くて動きずらい。それに空気も薄いな。


記憶の中で見た里子さんの着物は……


……あれだ!!


私が里子さんの着物を掴むのとほぼ同時に、炭治郎が鬼の頸を斬り落とした。

鬼がこっちに来なかっただけ運が良かったな。


さて、禰豆子ちゃんも心配だし、早く上がらないと。


炭治郎と共に上へと戻ると、顔に怪我を負った禰豆子ちゃんに、また鬼が攻撃を仕掛けるところだった。

炭治郎が鬼の腕を斬り、私は禰豆子ちゃんを抱えて後ろへと飛び退く。


『禰豆子ちゃん。大丈夫?』


そう聞くと、禰豆子ちゃんは静かに頷き、うとうととし始めた。

血も止まりはじめてるし、回復するための眠りにつくのかな。


そっと禰豆子ちゃんを壁に寄りかかるようにして座らせると、鬼の頸を斬ったのか、炭治郎がこちらに走り寄って来た。

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masa - コスプレイヤーとして演じる程,隠がお気に入りです!闘える隠もいるはずと信じているので,この作品が大好きです!正に本編そのもの!東雲ちゃんも大好きです! (2021年1月7日 1時) (レス) id: 8a22c9168c (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 無限列車編、楽しみです!煉獄さんンンンン!!!!!!!! (2021年1月6日 0時) (レス) id: 5eabcf99e7 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - めっちゃさいっこうです!無限列車編はどうなるのか…! 煉獄さん生存ifであることを祈っています…! (2021年1月5日 14時) (レス) id: 241a1cc2c3 (このIDを非表示/違反報告)
天深 - とても好きな作品でした(;_;) (2020年1月24日 16時) (レス) id: 456e47df85 (このIDを非表示/違反報告)
すンず - めっちゃ最高!!頑張って下さい!応援しています! (2019年10月25日 19時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年10月6日 13時

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