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しおりの正しい使い方 ページ28

皆が来たことで呆気に取られていた不良達も、そんなしおりはねーよという顔をして驚いている。


まあこれ作ったの人間じゃねえし、こんなしおりが出来上がってもおかしくはない。

人間じゃない、って部分はおかしいがな。


「…で、どーすんの?お兄さん等。こんだけの事してくれたんだ。あんた等の修学旅行はこの後、全部入院だよ。」

「………フン、中学生(チューボー)がイキがんな。」


そろそろこいつの脳天に蹴りを入れてもいいだろうか。

マジでうざい。だる絡みしてくる銀さん以上にうざい。


私のイライラが募っていく中、廊下から音が聞こえると共に、嗅いだことのある匂いが鼻をついた。


「呼んどいた友達(ツレ)共だ。これでこっちは10人。」


ゆっくりと開いていく扉。


それにつれて、私の口角も徐々に上がっていく。


「お前らみたいな良い子ちゃんはな、見た事も無い不良共だ。」


完全に開かれた扉の奥に居た人物に、不良が目を剥いた。

それもそのはず。いるだろうと思われた不良共は、殺せんせーの手により手入れされていたからだ。


「不良などいませんねぇ。先生が全員手入れしてしまったので。」

『確かに見た事ねえな、あんなメガネ掛けた不良。』

「Aちゃん、それ今言うことじゃないよきっと…。」


そんなことより、顔を暴力教師と覚えられるのが怖いってこと以前に、その顔は晒しちゃいけねぇんだろ。

烏間先生に怒られてもしりやせんぜ。


そんなことを思いながらも、私は殺せんせー達のことをぼーっと見つめた。


殴りかかる不良共を一瞬にして撃退する先生。
先生激おこじゃん。おお怖っ。

まあそれほど私達を大事に思ってくれてるのはありがたいが。


膝が笑っちまってる不良は尚も、ナイフを取り出しやる気満々らしい。

先生は私達がエリートではないが、不良達のようなマネはしないと言った。


「学校や肩書きなど関係ない。清流に棲もうがドブ川に棲もうが、前に泳げば魚は美しく育つのです。」


その殺せんせーの言葉は、きっと神崎さんにとって救いの言葉だったと思う。

まったく。いいこと言うぜ、このタコは。


「…さて、私の生徒達よ。彼等を手入れしてあげましょう。修学旅行の基礎知識を体に教えてあげるのです。」


その声と同時に、皆は一斉にしてしおりという名の鈍器を不良の頭へと振り下ろした。


『ほら言ったろ杉野。鈍器になりそうだって。これが正しいしおりの使い方だ。』

「んなわけあるか!!!」

天人なんで→←先見越しすぎだろ



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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時

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