初回特典金閣寺 ページ22
それからどこに行くかなどを話していれば、イリーナ先生が面倒くさい絡みをしてきた。
なんでぃ。イリーナ先生はツンデレってやつなんですかぃ?
まあ、ただ皆とどう仲良くしたらいいかとか分からないだけなんでしょうけど。
何だか可愛いな、なんて思っていれば、物凄い分厚い何か辞書的なものを持って殺せんせーが入ってきた。
「一人一冊です。」
「重っ…!」
「何コレ、殺せんせー?」
「修学旅行のしおりです。」
『いや辞書だろ。』
片手で渡されたしおりを持ちながら、思わずそう声を漏らす。
他の子達も声を揃えて叫んでいた。
テンションが上がりすぎて、ついつい書きすぎたみたいだな。
まあ、何かしら役に立つだろう。
『特に鈍器とかになりそうだ。』
「おいおい鬼山、何物騒なこと言ってんだよ…。」
まあでも、そんな物騒なことにならねぇよう気をつけておかないと。
何が起きるかなんて、分かったもんじゃねぇしな。
テンションバク上がりの先生に誰かがツッコミを入れるも、皆で行くからこそ楽しみなのだと、私達と行くのが嬉しいのだと、そう言って先生は笑った。
急にいい事言ったりするから、何だかんだ憎めもしないし嫌いになれない。
それからまたどこに行きたいかなどを話している中、私は初回特典の金閣寺を作るのに力を入れていた。
「おーい、A。聞いてんの?」
『あー、聞いてる聞いてる。』
「その返しは絶対聞いてないよ、鬼山さん。」
『いやいや聞いてるって。あれだろ?殺せんせーを何やかんやして、最終的にどっかで暗殺。』
「全く違ぇよ!!」『お、出来た。』
「うわ、器用だな…じゃねぇ!!」
おお、杉野。お前はノリツッコミが上手いな。土方さんか。
一つため息を漏らすと、私に一からどういうコースになったかとかを話してくれる。
それを軽くメモしてから、私は金閣寺の写真を撮り、総悟へと送った。
「ところでさ、Aちゃんは行きたいところとかないの?」
『特にねぇな。何があるかとかも知らねぇし。まあ強いて言うなら、甘いもん食えりゃそれでいい。』
「パフェ好きって言ってたもんね!」
『ああ。特に銀さんに奢らせたパフェは別格でさァ。』
それを聞いた皆は、明らかに頬を引き攣らせていた。
人の金で食う物ほど美味いものはない。
って総悟が言ってやしたぜ。
……まあ、皆で物を食べれれば、それでいいんですがねィ。
皆で食べるご飯こそ、いつもより美味しく感じるものでさァ。
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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時