46話 ページ47
トウマside
アキ《おめでとう!!美男美女カップルの誕生だあ!!》
トウマ「ありがとう」
太陽みたいな笑顔ではしゃいでる姿が浮かぶくらい、その声は弾んでいた。
アキ《にしてもあれだなー。ミスズさん色々考えてたんだな》
トウマ「…うん」
ミスズの涙が長い睫毛を絡めて、地面を頬を何度も濡らしていたのを思い出す。
自信過剰ではないけど、いつだって自信に満ち溢れてまっすぐ前を向いているミスズとは思えないくらい弱々しい姿。
トウマ「…僕は、またミスズを泣かせちゃうかな」
アキ《まあ、お前は確かに鈍いし頭の良いバカだし周りが見えてない事もある》
トウマ「返す言葉がない」
アキ《でもさ、トウマは見た目とか先入観にとらわれてないじゃん?ミスズさんはそんなところを好きになったんじゃない?》
先入観、と呟く。
アキ《それに、本当に嫌なところがあったらミスズさんは容赦無く言うと思うぜ?》
トウマ「そうかなぁ…?」
アキ《そうそう》
トウマ「僕なんかでよかったのかなぁ…?」
アキ《イケメンが卑屈になんなよな》
トウマ「理不尽」
アキ《ミスズさんはトウマが好き。人間とか妖怪関係無く。だったらそれでいいじゃんか》
トウマ「…そうだね。こんな僕を好きになってくれたんだ。これ以上うだうだ言ってたら、ミスズに対して不誠実だね」
アキ《…前、俺が性格イケメンだって褒めただろ?お前にもピッタリだわ》
トウマ「ありがとう。アキノリもがんばれ。
来週は夏祭りだよ?」
アキ《おう!今度こそ告白するんだ!!》
トウマ「応援してる」
お休みを言って通話を終了した。
それと同じタイミングでミスズから電話がかかってきた。
トウマ「もしもし、ミスズ」
ミスズ《こんばんは、トウマ。
…来週の夏祭り、トウマは行くの?》
トウマ「うん。ミスズも?」
ミスズ《ええ。皆と一緒でもいいかしら?》
トウマ「いいよ。二人でいるところ、学校の誰かに見られたらヤバいし」
ミスズ《ありがとう。…ごめんね》
トウマ「どうして謝るの?ミスズは何も悪くないじゃん」
ミスズ《…私が目立つから、二人っきりになりにくいでしょう…?》
二人っきりという単語に敏感に反応して、一気に顔が赤くなる。
トウマ「ううん。ミスズと一緒ならいいんだ」
ミスズ《ありがとう、私もよ》
しばらく話し込んだ後、なんとなく名残惜しくなりながらいっせーので通話終了ボタンを押した。
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ayanyanm(プロフ) - エンマさん» 教えて下さり、ありがとうございます!訂正致します! (2018年10月23日 23時) (レス) id: c2c48d4c6b (このIDを非表示/違反報告)
エンマ - 読書が、読者になってますよ!! (2018年10月23日 23時) (レス) id: b6e961ac32 (このIDを非表示/違反報告)
ayanyanm(プロフ) - 月兎さん» コメントありがとうございます!主人公の正体を近々明かすつもりなので、どうか楽しみにしていて下されば嬉しいです!! (2018年10月6日 22時) (レス) id: c2c48d4c6b (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - すっごく面白いです。主人公さんが気になります。更新頑張ってくださいね。 (2018年10月6日 22時) (レス) id: 77e594bc29 (このIDを非表示/違反報告)
ayanyanm(プロフ) - 大福さん» ありがとうございます!そんな事を言って頂けるなんて…!!光栄です!これからも頑張ります! (2018年9月9日 10時) (レス) id: c2c48d4c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無彩色乙女 | 作成日時:2018年9月8日 23時